もう、それ止めて欲しい!猫が今からゲロする前兆

カリカリ・・・カリカリ・・・カリカリカリカリ・・・・・・・。

猫は自分で食事調整をする賢い動物。だから、必要以上の飯を食べてしまう事は無い。少なければお代わりの催促をするし、多ければ食べずに残す。だがしかし、食事の時間以外で猛烈な勢いでカリカリを食べ始めたら要注意だ。その食欲は、空腹がもたらしているのもでは無いのかも知れない。そんな時はゲロの前兆だ。私は目の前のテッシュを一気に抜き去り、猫の口の前にそれを差し出す。時は一刻を争うのだ。

急げっ!、俺。

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猫は普通に吐く生き物です!

綾鷹と猫

もうね、吐くって行為自体、私には大病なのです。

若い頃、

「酒を飲み過ぎたら口に指を突っ込んで吐くんだよ。楽になるよ。男は、そうやって強くなるんだ。」

そう言われたものです。

今だったら大問題ですが、そんな時代でした。

でも、お酒の飲めない私には、

高いお金を出してお酒を頼んで、

酔いが回ったら、

自分の口に指を突っ込んで、

せっかく飲んだお酒を吐いて、

あらためて酒を飲みなおす。

当時の私も、現在の私も全く理解出来ないその行為。そもそも、吐くと言う行為が私にとっては、尋常じゃない緊急事態としか思えないのです。

ですから、猫と暮らし始めてからというもの、再三ゲボゲボと吐く猫の健康状態が気になって気になって仕方の無い時期がありました。この子・・・体が弱いの?。こんなに健康的に太ってるのに・・・なんて不憫な子。

そう思うよね。普通の人間だったら心配するよね。そこで、ナイスガイなアイスマン!友人の上様にお尋ねしてみたところ、

『あぁ。猫は吐くよ。しょっちゅう吐くよ。だって、猫だもん。』

って。

「はぁ~?。アナタ、バカデスカァ~、それとも、アホデスカァ~。ネコチャン、ハイテルジャ、ア~リマセンカァ~?。」

って言いたかった。マジでムカついた。やっぱ上様は、マシンには強いけど動物には無知なんだ。そう、本気で思った。もう、この人は信用しない。信用できない。

そう考えて、近くの猫婆さんの家に行った。ちなみに、この家に住んでいる猫の数は未知数・・・。だったら、猫には、猫にだけは詳しい筈だと。うちの子の話をしてみると、

『あぁ。猫は吐くよ。しょっちゅう吐くよ。だって、猫だもん。』

って。

「はぁ~?。アナタ、バカデスカァ~、それとも、アホデスカァ~。ネコチャン、ハイテルジャ、ア~リマセンカァ~?。」

って言いたかった。でも、お婆さんだからお礼だけ伝えて帰った。もう誰も信用できない。こんな奴らにうちの子は任せられない。そう決心して、獣医様のところへ向かった。最初から行けば良かった。だって、病院だもの。

犬猫病院では、人間以上に簡単な触診されて不機嫌な猫ちゃん。彼に出された結果は、まさかの「異常なし」。はい、健康です。

でもね、吐くんよね。結構なペースで吐くんよね。その前に、一気にカリカリ平らげてから、吐くんよね。先生、もっと詳しく調べてみたらどうよ?。って内容を丁寧語の置き換えて願いしたら、

『あぁ。猫は吐くよ。しょっちゅう吐くよ。だって、猫だもん。』

って。

「はぁ~?。アナタ、バカデスカァ~、それとも、アホンダラァ~デスカァ~。ネコチャン、ハイテルジャ、ア~リマセンカァ~?。」

ここでもかっ。上様と婆様と同じ答えかっつーの。

『先生。先生を疑っている訳じゃありませんが、何でしょっちゅう吐くのでしょうか?。いやね、細かい事が気になって・・・いやはや、これがボクの悪い癖。』

そう、やんわりと質問すると、

『猫が吐いているのはご飯じゃなくって毛玉ですから。』

猫って毛玉吐くんですか?。マジシャンですか?。毛玉はどこからやって来るんですか?。そんな疑問が頭の中で一気に湧き起った。冷静になって先生の話を聞くと、猫が吐く理屈はこうだ。

猫が体中をペロペロ舐める事を身繕いと言います。その時、猫は体を舐めて身を綺麗にすると同時に、大量の体毛を飲み込んでしまいます。その毛は、胃の中で毛玉になり行き場を失います。そこで、ゲロという形で体外に排出するのですよ。

話は分かりました。しっかりと理解しました。では、どうして、毛玉だけを吐かないのでしょう?。一気にカリカリを喰ってからゲーーーってするのでしょうか?。その質問の対して、先生の回答は早かった。

『猫だから!!!。』

マッハという単位がぴったりだった。何だか腑に落ちないフシもありますが、みんなのアンサーは『猫だから』で一致しているので文句も言えません。

あれから3年。私だって手を拱いて見てはいません。NGT(猫のゲロのタイミング)だって分かるようになりました。猫がカリカリしはじめたらティッシュペーパーの準備だって出来ます。

「ティッシュ準備。そろそろ出るよぉ~!。」

「ゲホゲホ、始まったよ。口の下、確保してぇ~!。」

って、猫を飼い始めのビギナー指導だって出来るくらいのキャリアを踏みました。積み重ねました。それよりも何よりも、猫嫌いな人間だった私が猫のゲロ処理班なんてね。それって、

目を見張るばかりの成長でしょ?。

成長ぶりでしょ?。

一皮むけたでしょ?。

って、自画自賛しております。誰も褒めてはくれませんが、自分だけは自分を褒めてやろうと思っています。自分は、褒められて伸びるタイプですから。

一方、わが家の猫様はというと、

ティッシュを避けてゲロしやがります。

もう、それ止めて欲しい!!!。

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