岩手県の「わんこそば」全国大会に憧れる

「あれ、何やってるの?、お父さん。大食い大会でしょうか?。」

「あれは岩手の名物、わんこそばだよ、サヨリちゃん。そして、キミが抱いているのは棒ラーメン。」

「わんこそばですと!、ニャンコそばは、ニャイのかニャーーー!」

「ニャンコそばは聞いた事がないね、サヨリちゃん。わんこそばの『わんこ』は、犬の意味じゃないからライバル意識を持たなくてもいいじゃない。」

「ソモサン!。」

「セッパ!」

「では、『わんこ』とはなんぞや?。」

「一休さんかっ!。」

「新右衛門さん。」

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死ぬまでに 食べてみたいな わんこそば

「木地椀の事を岩手の方言で『わんこ』って言うんだよ。木地椀で食べるそば。だから、わんこそば。犬のわんことは無関係なのです。サヨリちゃん、アンダスタンド?。」

「スタンドとは、人間のイメージを具現化したエネルギー体の総称で、ジョジョの…。」

「もう、えええわい!。わんこそば全国大会に話を戻そう。このままでは、永遠に問答が繰り返されてしまうから。繰り返す気だろうけれど、そうは行かぬぞ、サヨリちゃん。」

「チッ!!。ニュースでは小学生がわんこそばチャレンジしていましたが、昨今の大食い大会には大人の事情が絡んでいるのでしょう?。その点はクリアされているのでしょうか?、お父さん。フードファイトってドラマも、そんな事情で打ち切られたとか何とかって聞きましたけど。」

「大会では、1人2分の制限時間で競技が行われるから。2分間ではそんなに沢山食べられないだろうし、胃袋の限界も越えられないと思うからね。常識的に考えれば大丈夫だと思うよ、サヨリちゃん。一般の部では、わずか2分間で100杯も食べた人がいたんだって。優勝は盛岡市の消防士チームだよ。3人で269杯食べたんだって。さすが、肉体派だよね。」

「それは凄いですね、お父さん。それはそうと、わんこそばを食べたい、食べたいって。お父さんにとって、わんこそばってなんなの?。盛岡に彼女でもいたの?。わんこそばに甘いロマンスとかあったのね?。」

「残念だけれど、サヨリちゃん。盛岡に彼女はいないよ、影も形もありません。昭和40年代とか50年代のテレビって、話にネタも無かったんだろうね。地域の名産物が順繰りにブラウン管に出て来ていたんだよ。その中でもわんこそばは、早食いの要素があったからテレビネタにし易かったのかな?。」

「些か、アナタの言っている意味が不透明なのですが?。ブラウン管って…。」

「水戸黄門では、うっかり八兵衛がわんこそばを食べてて、サザエさんも家族旅行でわんこそば、土曜ワイド劇場だって、岩手へ行けばわんこそば。子供心にわんこそばって、どんだけ美味いんだ!って思っていてね。岩手へ行けずじまいで現在に至ります。お父さんにとって、わんこそばはチョットしたロマンがあるんだよ。」

「広島でお好み焼き食べたい!とか、福岡の屋台でラーメン食べたい!。そんな感じですか、お父さん。」

「そうそう、そんな感じ。お好み焼きもラーメンも食べたけど、わんこそばは未経験だからね。死ぬまでに一度で良いから食べてみたいな。」

「何十年も、毎年、わんこそば全国大会のニュースを見るたびに、そんな事を考えていたの?、お父さん。」

「そんな人って、結構多いと思うけど?、何か?。」

「幼少期のテレビの影響力って…恐ろしいですね。」

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