猫のハンドメイド カントリードール

「暑いねぇ、サヨリちゃん。」

ヘソ天ですよ、お父さん。早速ですけどお父さん、これ何ですか?。」

「猫です。」

「猫なのは分かりますが、そういうんじゃなくって、猫の何ですか?。」

「これはカントリードールって言ってね、アメリカの西武開拓時代にお母さんが子どものために作ってあげたのが始まりだって言われているよ。昔はみんな貧乏だったから、端切れや古着で作ったんだって。泣ける話だねぇ~。」

「まぁ、何でも知ってますね。どうせネットで仕入れた知識なのでしょうけれど、さも、知っていたげに語る姿は詐欺師のそれのようです。」

「それはお父さんにとって、最高の褒め言葉として受け止めておきましょう。ただし、今夜のお散歩の件は考える余地があるようですけれど。」

「ごめんニャさい。」

「かわええ~。」

「ところで、そのカントリーマアムがどうしてここにあるのですか?。」

「ボケたつもりだろうけれど、サヨリちゃん。これは、カントリードールね。OIDENYAIのおばちゃんが、お昼に事務局へ持って来たんだよ。」

「あぁ、キャットタワー買う買う詐欺のおばちゃんですね。で、お父さんと何の関係があるの?。」

「なんかね、ネットショップのアイテム数が少ない問題を解決すべく新商品として写真撮って欲しいんだってさ。」

「写真だけは済まされないような気もしますけれど、こういうお人形さんって人気あるんですか?。」

「それは別ルートで聞いてみたんだよ。そしたら、『好きな人は好きなんでね?。』みたいな回答だった。だから、好きな人にはたまらんモノらしいぞ。ちなみにペアのもあります。」

「そうですね、ボクらにダイヤの指輪を渡されても喜ばないけれど、女性に渡すと大抵は喜ぶのと同じ理論ですよね。お父さん、見てください。裏側には紐が付いていますね。これは何かに引っかけて飾るものって事ですかね?。」

「多分そうじゃないかなぁ~。全長30センチくらいあるから車のミラーに提げるには、サイズが大きい気がするけれど、部屋のドアとかに飾るんじゃないかな?。あのクリスマスに玄関に飾るリースみたいな感じかな?。」

「そうですね、車のミラーでブランブランさせるのには大きいですね。それに、ぬいぐるみのように抱っこして寝るのには小さいですし。それでお父さん、お値段はおいくらですか?。」

「それがねぇ~、OIDENYAIのおばちゃんのメモ書きが分かりにくいんだよね。あの人、基本的に主語が無い人だから。メモ書きには1600円とか2200円って書いてあるから、高い方の2200円なんじゃね?。送料とか消費税とか考えているのかな?。」

「ノープランを絵に描いたようですね。あれ?、ここに、ニャンコドールって書いてありますね。商品名がニャンコドールなんですか(小声)。」

「ねぇ~、サヨリちゃん。どう思う?。ニャンコドールって(小声)。」

「そのまんまというか、ひねりが無いというか、だったら、カントリードール(キャット)とかの方がアメリカンだと思います。自由の国アメリカ、アメリカン・ドリームです。」

「そうなんだよね、オリジナルキャラクターならこれでもオッケーだけれども、伝統あるカントリードールって名称をわざわざ変える必要性は無いように思うよね。『市松人形』を、今の流行りだからって『前髪パッツン人形』って名前に変えてアメリカで販売しているようなものだよね。カントリードールは、古き良きアメリカのママの愛なのだから、それはチョイとまずいよね。」

「大丈夫ですよ、お父さん。この記事を読んだらすぐに連絡が入って来ると思いますから。果報は寝て待てですよ。放置が一番です。」

「じゃ、今からお父さんは仮眠を取ります。おやすみなさい。」

「ちょっ、ちょっ、お父さん。ボクのお散歩は?。」

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