うちのネコは弁当を横取りしないが稀に泥棒猫に化ける

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うちの猫の話

わが家の猫さま(以下、サヨリちゃん)はお利口さん。

目の前で弁当喰おうが、ラーメン喰おうが、お菓子を喰おうが、無反応。パッケージを開けるガサガサ音には興味を示すが、中身を見るとそっぽを向く。いや、そっぽを向いてくれると言うべきか。何でもかんでもがっつかない点では非常に飼いやすい性格をしている。ある種の食材を除いては。

うちのネコが泥棒猫に変貌する食材は鰹節

サヨリちゃんが人間の食べ物をスルーする猫である理由はただひとつ。

キャットフードしか与え続けなかったから。

過去に海で釣ってきたサヨリを食べて育った経緯がある。これは、サヨリちゃんの名前の所以でもある。しかし、釣り人である息子が釣りを引退してからはカリカリ一筋の人生。月に数回のちゅ~るタイムが至福の時間だ。この生活が3年以上続いている。

だがしかし、私は過去に大きなミスを犯している。それが「鰹節」だった。幼少より

「猫にかつぶし」

がインプットされていた私は、こともあろうか「鰹節」をたまに食べさせていたのだ。一回にひとつまみ程度しか与えなかったが、それでもサヨリちゃんとの距離は大幅に縮まったのも事実。ある日、ネットで猫の好物を調べていて、猫に何でもかんでも食べさせてはならない事を学習した。それと同時に、猫用の鰹節の存在も知り今はその鰹節をたまに与えている。

しかし、これが困った問題を引き起こす。お好み焼きやたこ焼きなど鰹節がかかった食材を見ると、サヨリちゃんは泥棒猫へとその姿を変える。頭を低くもたげ、ソロリソロリとターゲットに近づく姿はもはやハンターそのもの。食べている私も気の抜けないスリリングな時を共に過ごす。まさに、

喰うか喰われるか

である。何を食べても知らん顔のサヨリちゃんではあるが、それ機にお好み焼きやたこ焼きなどを食べる機会が激減したのは言うまでも無い事実である。

先日、ほっともっとののり弁当での一コマ。妙にのり弁当に興味を示すサヨリちゃん。

やるき満々な表情でのり弁を狙う。のりに反応したのだと推測されるが、一応、

「ゴラァ~!!!!」

っと「喝」を入れておいた。

駄目なものは駄目とその場で教えると学習してくれるサヨリちゃん。だがしかし、その顔はあからさまに不貞腐れていた(笑)。

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