「長かったですね、お父さん。」
「永かったよね、サヨリちゃん。まさかの撮り直しだったから、終わるものも終わらなかったよ。そいう事で、これが最後のかぶりもの『ねこハロウィンちゃん まじょ』です。」
「今までの3種に比べてグレードが高い感じがしますね。これがアタリですかね?、お父さん。」
「そうだよね。これがアタリっぽいね、サヨリちゃん。今回は、たまたまおいで姐さんのファインプレーがあったから全種コンプリートだったのだけれど、ガチャガチャ回していたら全部は揃わなかっただろうね。ガチャガチャ理論から推測すると、圧倒的にまじょは出づらかったと思うよ。」
「そんなまじょですが、ボクにとって少々問題がありました。まじょは被りにくいのです。」
「マジでか?。まじょを被ってこれだけ寝てて問題ありか?。」
ねこハロウィンちゃん まじょ
「まじょが被り辛いのは、ボクの顔を見れば一目瞭然でしょ。」
「うん、かわいい顔してない。ブチャイクやわ、サヨリちゃん。サヨリちゃん、ブチャイク。」
「二度もブチャイク言うな、クソオヤジ。」
「何か、かぶりにくそうだねサヨリちゃん。」
「顔の部分が小さくて、顔の皮が引っ張られている感じです。首巻きの時は気にならないのですが、かぶり物としては少し使い込む必要がありますね。」
「ん?。」
「使い込むと生地が伸びるでしょう?。そしたらキツく無くなりますからねー。」
「それはそうだけれど、サヨリちゃん。これ気にっているのかな?。だったらずっと被せてあげるけど、涼しくなったら黄色いマフラーの方が良いんじゃないかい?。去年はずっと巻いていたしね。ポスター風のアイキャッチだって作ったじゃね?。」
「それはそうですけれど、ハロウィンが終わったら、ねこハロウィンちゃんを被る機会は無くなりますよ、お父さん。」
「そう言われればそうだよね。でもね、カボチャとおばけとコウモリは、おいで姐さん所へ出張しているよ。何か被りものの研究をするのだとか、しないのだとか。」
「そうなんですか?、残念です。お父さん的に4つの中で、どれが一番かわいいと思いましたか?。」
「どれも可愛いと思ったよ。中でもおばけが一番だね。キジトラ柄に白色が合うんだよね。他の柄の猫ちゃんだったら違う色が合うんだろうね。」
「奇譚クラブのガチャガチャは、香川県には無いそうですけど、ボクだけが使うのは勿体無いと思うのです。事務局の近くの猫ちゃんに貸し出ししても良いのでは?。」
「サヨリちゃん、今、良いこと言った!。幸せは分かち合う事に意味があるんだよ。分かち合えるから人間なんだよ。そうだね、取りに来て返してくれる人になら、貸してあげても良いよね。香川県では入手出来ないのだから、奇譚クラブさんだって喜ぶよ。」
「ボクは他にも色々持ってますよー。お父さんのしょぼいマフラーだって貸してあげれば?。」
「ショボいは酷いな、サヨリちゃん。ショボいのは確かなのだけれど、よろしければお貸ししますよ。出来ればツイッターからのお申し込みが希望なのだけれど、メールからでもお受け付けします。でもね。」
「でもね?。」
「お父さんも知らない人から急にお問い合わせされると怖いから、自分のお名前と住所と電話番号は教えて欲しいと思います。」
「直接、取りに来られる方限定でお願いしますニャ。それと、猫ちゃんを連れて来られると、ボクがビビってしまうかも知れないので、そこは察して下さいにゃ。」
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