ココイチ The 牛咖喱を喰ってみた

ココイチ The 牛咖喱(皿)
レビュー
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 火曜日。

 いつものように目が覚めて、いつものように仕事に出かけ、いつものようにボーっとする。特別なことがあるとすれば、愛猫サヨリの初七日ということくらいで、だからといって、何をするわけでもありません……。いうなれば、僕個人の私的な話なのだから、それに際してお客様が訪れる予定さえありません。

 いつもと同じ火曜日なのに、あるはずのない封筒が、僕の手元に届きました。そこには、ひと目で分かる懐かしい文字が並んでいます。友人は控えめな人なので、目的地に向かって地球を逆回りして伝えるような、そんな遠回しのメッセージが、彼女らしいなと思いました……「ごはん、たべてる?」そんな内容です。懐かしの文字の中に、ココイチのワードがありました。過去の記事をまさぐれば、ココイチの記事が幾つかあります。それを覚えていてのことなのでしょう。友人からの計らいもあって、ココイチ……行くかね。そんな気持ちになりました。とはいえ、ココイチのカレーは刺激的。そして久方ぶり。老いた胃袋に若干の不安がありました。

 数年ぶりのココイチに、僕の胃袋が耐えられるだろうか? 期待半分、不安半分。ココイチに入店し、カウンター席に腰を下ろすと、ココイチにもタッチパネルが標準装備されています。タッチパネルはiPadでした。思っていたのと違う光景に、「やぁ、久しぶり(笑)」時の流れを感じます。コロナを境に、コンビニ業界、飲食業界では機械化が進んでしまって、数年先には、ココイチもワンオペか? そんなことまで考えました。それは、余計な心配なのだけれど……。

 僕は小説を書きます。見てきたように嘘も書けます。その気になれば、とても上手に書くでしょう。でも、この記事は嘘じゃない。過去の写真なんて使っていませんよ(汗) そんな意味もあって、メニューは期間限定を選びます。知ってる、知ってる。この人は、西野七瀬の旦那さん?

 10月16日からの数量限定。〝The 牛咖喱〟というのを選びました。今はちょっと……フライものは……。そんな気持ちもありました。5種類のスパイスとフォンドボーで欧風に仕上げたカレーの中には、大きく柔らかな四角いビーフ。それにハーフ野菜を加えて、サラダも一緒に注文しました。「おやさいは?」それ、友人が絶対思うことなので。

 かつての僕は、ココイチならば〝400グラムで4辛で!〟───これが定番のメニューなのだけれど、今日は〝300グラムの3辛で〟。これでも半信半疑だったのも、パッチパネルの前でたゆとうたのも、初ものへの不安があるのでしょう(笑)

 ココイチのThe 牛咖喱は、いつものカレーとは別物でした。スプーンでサクッとすくって口に含むと、これぞまさしくホテルの高級カレー……ホテルの高級カレーだなんて、一度も喰ったことなどないけれど(汗) 昭和のデパートの屋上でカレーを注文すると、魔法のランプを思わせる器の中に、カレールーが入っていました。その器の正式名称は〝グレイビーボート〟らしいのだけれど、どうせなら、それに入れてほしいくらいの高級感を感じました。

 辛味よりも旨味が先に、口の中で広がります。四角いビーフが口の中で溶けるよう。ちょうど、舌の感覚がリセットされていたようで、甘み、辛味、酸味、旨味、安達祐実……様々な味覚が舌先を駆け巡りました。感度ビンビンとは、このことでしょうか?(汗) 3辛のはずなのに、舌が辛さを感じないのは、かなり甘めに作られているのでしょう。ゲキカラジャンキーな僕ですが、総じて美味いなと思いました。その分、お値段も張りました(汗)

 行きつけだったココイチには、はじめの一歩、ワンピース……漫画の棚が幾つかあります。その中で、銀魂の2~5巻を読み始めました。初期設定が気になったのと、慌てて食べないようにするために。そこに、新たな発見がありました。スナックお登勢のママの本名が、寺田綾乃だと知りました。どのキャラも、若い姿は美しい……。

 何はともあれ、ごちそうさま(笑)

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