「それは何ですか?、お父さん。」
「和ばさみだよ、サヨリちゃん。今は、裁縫はさみって言った方が分かりやすいかな?。まぁ、普通にはさみです。」
「お父さんってハサミなんて沢山持っているでしょ?。何でこのハサミが必要なのかを聞いています。400字詰め原稿用紙1枚以内で答えよ!。」
「粘土切るから。」
「一言ですか?。そんなので後悔しないの?。さぁ、回答はこれで良いの?、ファイナルアンサー?。」
「ファイナルアンサー!!!。」
和ばさみを買ったのは飴細工職人にYouTube動画を見たから
「粘土を切るなら、今持っているハサミでも良いですよね、お父さん。ヘラとか道具もひと通り揃っていますよね、安物だけど。」
「安物は酷いな、サヨリちゃん。和ばさみの形をした道具を買ったのには、ちゃんとしたワケがあるんだよ。飴細工って知ってるかな?。」
「飴で猫とか犬とか作るやつでしょ?。時代劇で見ました。ジャッキー・チェンの師匠も作ってました。」
「あぁ、『笑拳』の師匠ね。八本足だったっけっか?。最初にダイソーの樹脂粘土を触った時にね、思ったのが練り消しだったんだよ。少し水を加えるとガムかな?。とかも思ったんだ。でね、びよ~んって伸びた時に正直驚いたね。粘土が伸びるって何だよって。で、それが飴細工を作っているビジョンと重なってYouTube動画を探してみたんだ。」
Candy artist making a cat
「あっ。今のお父さんと同じ作り方している。」
「そうだったんだよ、サヨリちゃん。石粉粘土は手に付くからね。棒に刺して粘土を作っていたろ?。だったら、和ばさみがあったら便利かな?って思って買って来たの。」
「にゃるほど~。100円だと思えば何でもやりますね~。」
「という事で、ちょっと練習してみるわ。」
「がんばれにゃん♪。」