相棒からの太宰シリーズ。文豪ナビ、ヴィヨンの嫁、斜陽……そしてようやく、走れメロス(新潮文庫)に差し掛かる。とはいえ、まだまだ序の口、序盤戦。まだまだ先は長いのだ(汗)
これらの本は、お楽しみではなくお勉強。つまり、面白かったじゃ終われない。とはいえ僕だって、IQ201の当麻紗綾ではないのだから、そんなSPECなど持ってない。さらりと読んで、頭に記憶できるわけもない。つまり、原始的ではあるけれど、やっぱ、書いて覚える他に道はないようだ。凡人だもの、王道も、ショートカットの道はない。
もうね、こんなの、ノート如きじゃ追いつかなくて、今日もサヨリは元気です(笑) コスパ重視でコピー用紙に切り替えました。太宰治を読みならが、もはや、写経でもしているよう。もうね、ついでに、美文字の練習も兼ねようか? 文字のキレイな男はモテるらしいから(嘘)……そんなことまで考え始めた。何通も友人から直筆の手紙をもらったけれど、僕は一度も返せていない。書くのなら、キレイな文字で書きたいし……。
本の横に並べてシコシコと、最初は文字を書いていたのだけれど、太宰を写経しながら、こう思う。アシュラマンのように腕が六本あればいいのに。せめて、もう二本だけでも腕が欲しい……。で、ひらめいたのが読書台。きっと、よき仕事をしてくれそうだ。世の人が思ったものは、だいたい100均で売っている……はず。ダイソーへ行くと、これだよ、これ! 文具コーナの片隅にそれがあった(笑)

買って帰って、さっそくセット。視線に角度を合わせてコピー用紙を配置する。


書ける……書けるぞ! これなら書ける。両手が自由に使える喜び。これならば、めっちゃ時間の短縮にもなる! よきかな、よきかな。僕のメロスは激賛した。元々、老眼なのだから、目との距離も丁度いい。離れれば離れるほど、文字が見えるのだから、そりゃそうなる。さて、この気持ち。どうやって表現しよう? どれだけ、うれしかったのかというと……これを表現するのに丁度いい一節が、太宰の斜陽にあったので、忘れぬうちに引用してみよう。
うれしくて、うれしくて、すうっとからだが煙になって空に吸われて行くような気持ちでした。おわかりになります? なぜ、私が、うれしかったか。おわらりにならなかったら、……殴るわよ。
新鮮な記憶は、行動や体験を重ねるとで、より一層、記憶に残りやすくなるはずで、そのためならば、僕はどんな手でも、しれっと使う奴なのです。メモしながらの読書なら、この読書台は買いでした(笑)
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