「チッチャぁ~。老眼なのに頑張りましたね、お父さん。」
「頑張ったよ、サヨリちゃん。サージカルル-ペが欲しくなったくらいだ。」
「サージカルルーペ?。」
「大門先生がオペで使ってる拡大鏡だよ。」
「あんなのかけて粘土作るの?。それは変態の粋ですよ、お父さん。志垣太郎さんのビッグルーペとか舘ひろしさんのハズキルーペくらいで留めて置いて下さい。」
「そりゃそうだね、サヨリちゃん。見えれば何でもいいけどね。」
粘土でバターロール
「こんなに小さいのに1個しか作らなかったの?。」
「1個しか作れなかったんだよ、サヨリちゃん。最初に作ったら良かったのだけれど、パンシリーズの最後に作ったから心が折れました。この小ささは地獄だよ。」
「10個くらい並べてれば、良い感じのボリュームだったのに・・・。」
「だ・か・ら、心が折れたんだって!。」
「それはそうと、お父さん。ボクに大切な頃をお忘れでは無いですか?。パンシリーズも、このバターロールで最後なのでしょ?。」
「大切なこと?。」
「そう、大切なこと。」
「何だっけ?。」
「もう、いいでしょう?。」
「最後にチーズがあるから。」
「あるからじゃねーよ。」
Related Posts