ブログの投稿ルールを少し変えます

　〝ひろちゃん農園〟というYouTubeチャンネルがある。

　コロナ禍で僕が畑を始めた頃。〝野菜の育て方〟で検索すると、検索結果にひろちゃんがいた。アラウンド・エイティーンのおばあちゃん（ひろちゃん）と、息子さんとの掛け合が面白い。プロ農家の動画は信頼もできる。それに加えて、テレビもネットも〝コロナ、コロナ〟と煽り立てるコロナ禍で、ほっこり動画は貴重だった。ひろちゃん動画を参考にしながら、僕は慣れない畑で汗を流し始める。すると、それに歓喜したのが友人だった。僕の頭の中はクエスチョンマークで一杯だ。

───うわぁ、畑を始めたんですね（笑）

　こっちが驚くほど、キャッキャとメールの文字が踊っている。友人もまた、自家栽培をしていたからだ。その事実を知るのは、僕のブログに畑が登場してから三ヶ月も後だった。その事実を知った途端に、僕がYouTubeから縁遠くなるのも当然だった。違う人の話では、友人の菜園キャリアは絶句するほど凄かった。それから畑の師匠は友人で、今日もサヨリは元気です（笑）

　だって、そうでしょ？　畑の先生が身近にいて、その知識はプロのそれを凌駕する。いつだって、僕が気付かぬ助言をくれて、野菜ができたら喜んで、全力で褒めてもくれる……もしかして、あなたは僕のママですか？　そんな気にもなるほどだ（笑）　その姿勢は、僕の執筆に対する相棒の対応とよく似ている。もしかして、ふたりは同一人物なんじゃねーの？……と、たまに思う（汗）

　で、先日。

　YouTubeおすすめに表示された〝ひろちゃん農園〟のアイキャッチ画像に血の気が引いた。〝通報により指導がありました〟だもの。そりゃ、何事ぞと誰もが思う。ひろちゃんはプロ農家。それ故に、通報があれば指導も入る。ひろちゃんの動画を見ながら、それでも、なんだかなぁ……って、気持ちになった。

　それに追従するかのように、続々とひろちゃん農園についての動画が、農業系ユーチューバーたちから投稿される。それらの動画の多くは、ひろちゃんを攻めるわけでなく、自分たちも気をつけなければ的な内容だった。

　視聴者からの通報理由は〝無農薬〟。その言葉の取り扱いである。

　〝無農薬で野菜を作っています〟と、過去の動画でひろちゃんは言っていたそうだ。それがNGワードだったらしい。１００倍に薄めたお酢に苗の根を浸して植え付けた動画。それに対して、お酢は特定農薬であると視聴者が指摘した。さらに、葉っぱに消石灰をかけたうどんこ病対策動画。消石灰は農薬ではないから、◯◯に効くと言ってはいけない。そして、消石灰を葉っぱにかける行為は、法律上〝無農薬〟と言ってはいけないとの指摘である。

　え、マジで？　お酢って農薬扱いなの？

　消石灰は食べられないから、農薬っぽい気がしていたけれど……それよりも何よりも、僕の心をへし折ったのが、テントウムシとカマキリだ。この子たち……特定農薬の部類に入るのだとか。その中に、クモまでもが入るという。もうね、こんなの動く農薬じゃやないか……頭が少々混乱する。もしかして、ミミズ───お前もか？

　こうなってしまうと、光合成細菌も、納豆菌も……何もかもが怪しくなる。何がなんだか分からない。プロじゃないから、そこまで気も回せない。ホントこれ……牛乳でアブラムシ退治とか、お酢の効果で苗の活性化だとか。アクセス狙いで派手に記事化していたら、本気でSEOを駆使していたら……考えただけでもゾッとする。

　畑を始めてから三ヶ月後。友人が僕に畑の経験者だと明かしたのも、友人からの畑のメールが論文化したのも。今思えば、危なっかしい僕へのママからのストッパー？　もうね、圧倒的情報量。コピペして読んでほしいくらいの内容だ。それこそ専門的すぎて、僕からブログ記事にはできません。そこは、そんなぶらり散歩気分で素人が、手を出していい場所じゃない。知ったかぶりして、余計なことを書くこともなかった。僕のブログは友人に守られていた。そのことに、二年も経ってようやく気づいた。

　だから、畑の話もほどほどに。これからは、昭和の思い出話でも書こうかな？……体験を書いただけで、不謹慎とか、◯◯ハラとか言われて炎上すっかな？　そこはゆっくり考えましょう。

　つーことで、明日からブログルールを変更します。土日と水曜日は今までどおりの創作で、他の曜日のテーマはフリーにします。つまり、自分でも何を書くのか分かりません（汗）　とはいえ、僕には畑の話題も大切だから、それについては記事に紛れ込ませてご報告します。舌の根も乾かぬうちにだけれど、明日は満月なので、今年最後のスイカの話になるでしょう。

　ちなみに明日の満月は、ブルームーンとスーパームーンとが重なるよ（笑）