山ピーじゃん

雑談
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───いつもと違って、今回は敬体で書きます。書いている人は同じ人ですよ(汗)

 僕は勉強ができません。得意分野は? と尋ねられても、人に胸を張って言えるような得意な分野もありません。アニメや映画など、オタクの専門知識だって、誰でも知ってる陳腐なものです。「でも、アナタ。ブロガーですよね? ネットやパソコンなら得意でしょ?」そう言われそうですが、そんなわけがありません。何ひとつ自慢できるものなど、僕のおつむには無いのです。

 縁あって、ブログや小説のようなものを書いていますが、それが得意かとなれば話は別で、ふらふらと、ぐずぐずと、ポメラの前でたゆとうているのに過ぎません。そして僕が最も不得手なのが、文章そのものであるのも事実です。薄い知識と語彙をねくり回して書いている。これが僕の現実です。もうね……これでもか! って太宰と三島にぶん殴られて、今日もサヨリは元気です(笑)

 学校を出てからというもの、僕は独学しかしたことがありません。まぁ、とかく習い事には銭が必要で、先立つものは何処にもなくて。立ち読みとネットで調べて、さも知っているかのように、誰かに教えながら、覚えたての知識を心にこすり付けながら身につけました(汗) そもそも、ネットは本すらなかった時代ですから、世に出た本で答え合わせをしていました。すべてが曖昧……そういうことです(汗)

 パソコンの知識で最も参考になった本は、基礎中の基礎が記された、FOM出版のパソコン入門書でした。インターネットとは? OSとは? マウスとは? それこそ知っている情報ばかりで、なんの役にも立たない本。それを四六時中眺めては、気付いたことを書き込んでいました。入門書の中身程度なら、すべてまるっと説明できます。けれども、その説明が伝わるのかと問われたら、あながちそうでもありません。どう説明すればいいのか? どんな例えをすればいいのか? 戦後の話を持ち出すか? 美空ひばりか? ザ・ビーナッツか?

 ゼロ年代。僕はパソコン講師として教壇に立っていました。無料で受講可能なIT講習会が、市の主催で行われていたからです。それこそ、キーボードが打てる人材さえ希少な時代です。時給もよかったので、講師として参加してみると、生徒さんの平均年齢が70歳を超えていて、話の掴みが掴めません。何を言ってもスベリます(汗) 教壇の向こうから、宇宙人でも見るような瞳で、生徒の皆さんが僕を見つめていらっしゃる───

「では、マウスを上に上げてください」

 そう言うと絶景かな! 一斉にマウスを持った手が上がるのです。講師の間で噂に聞いてはいましたが、実物を見ると……あるんだぁ~、実際。現実化した都市伝説に、僕の方が固まりました(汗)

「これからパソコンの画面の中にある、白い矢印を動かします。見えますか? それを操作する機器をマウスと呼びます。お手元の白い機器がマウスです。ネズミに形が似てるでしょ? では、その白いマウスを机の天板を滑らすように、上下左右に動かしてみてください。決して、マウスを持ち上げないでくださいね(笑)」

 この説明が正解です。

 まず、マウスくらい……その概念を捨てなければ、今日の講義が終わりません。捨ててこそ咲く花もあるのです。基本を教えるために、基本をしっかりとやり直しました。その夜から、思いつく限りの表現を、教師用のパソコン入門書にガリガリと書いた記憶が、まるで昨日のことのよう。そこで基本の大切さを学びました。そこをしっかり押さえると、他の情報が頭にすんなりと入るのです。この経験は大きかったと思います。

 そして、今。我流で書いてきた文章の見直し段階に入ったようです。野球で例えるのなら、フォーム改良。読書をしなくても小説は書けます。その考えが正解なのは確かです。そして、僕はそっち派でした……読む時間が惜しいから、書いてるうちに何とかなると。ところが、太宰と三島がそうさせてはくれません───なんなの、いったい、この人たちは?

 とにかく、圧が強いのです。取りあえず、どっぷり浸かろう。そう思っている矢先に、相棒から本が届きました。そこには、太宰の行列がありました。去年の僕なら確実に、半べそになる文量です。見ただけでお腹いっぱい(汗)

 きっと相棒は、次のステップだと察したのでしょう。太宰治の小説が10冊ほどデスクの前に。デスクの本棚が手狭になったので、いつでも目につくように、SPY×FAMILYの列の前に並べました───その前に、先ずは文豪ナビから。相棒からのアドバイスに従い〝ナイフを持つ前にダザイを読め!!〟を開きました。そして、文豪にナビに書かれた、太宰治おすすめコースの順に本を並べ替えました。僕は薄い本から読むタイプ。意外にも、僕の並びと似通っていたのが、不思議と嬉しく思えました。

 今現在、文豪ナビは読了です(ここは相棒に褒めて欲しい……)。

 これから〝ヴィヨンの妻〟に目を通すつもりです。太宰と言えば、詩人の中原中也なかはらちゅうやが思い浮かびます。相棒からの本(逃げまくった文豪たち)に書いてあった話ですが、酒癖の悪い中原に、太宰が絡まれて……逃げた。というエピソードが書かれています。で、中原中也とは何者ぞ? そんな疑問にぶつかって、ネットで調べてみると、帽子をかぶったイケメンが、画面に表示されました───山ピーじゃん。と思いました。

 現場からは以上です(笑)

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