猫にリードは必要か?そもそも散歩はアリなの?

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うちの猫の話
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リードを付けて猫が散歩する姿は珍しいらしい。

昨今の猫ブームで散歩する猫が増えたものの、その数は希少なのかも知れない。わが家の猫さま(以下、サヨリちゃん)も、その希少なキャットウォーカーの一匹。外に出るたび出会う人々の注目を集める。

「猫ですか?。」

「あっ、猫や!。」

「あれ・・・何?。」

「珍しいねぇ~。」

などの声にもキャットウォーカーの私もサヨリちゃんも慣れっこだ。サヨリちゃんに至っては、好みの女性を発見するとロックオン。ササッと寄り添ってスリスリしていやがる始末。男性は苦手のようだが、おじいさんには優しい一面を見せる。世渡り上手な猫である。そんな散歩中、頻繁に尋ねられるのが、

「なんで猫に紐付いてんの?。」

という質問。苦笑いで受け流すが答えは簡単。逃げるから(笑)。

わが家の猫さまに散歩とリードが必要なワケ

サヨリちゃんにリードが必要な理由は2つだけ。

  1. 逃げるから
  2. 逃げたら面倒くさいから

サヨリちゃんは元々放し飼いにされていた猫。

勝手に出ていって

勝手に帰ってきて

勝手にご飯を食べて

勝手に寝る

このライフワークが2~3年続いただろうか。ある日、いつものように出かけて大病をもらって帰って来た。生きるかどうかの大病だった。

サヨリちゃんが散歩を始めた背景

当時のサヨリちゃんは息子が面倒を見ていたので私にとってはただの猫。愛情は全く無かった。そんな猫でもひと目で

「こいつ、アカンな。」

そう思うほどの重病だった。

どういうワケか、瀕死のサヨリちゃんを抱っこして一晩過ごしていた私。というのも、何故かヨロヨロと私の膝に乗っかって来たサヨリちゃん。口を開けてゼイゼイと息をしていた彼を放って置く事が出来なかったからだ。猫が口で息をする状態は非常に危険だったと後で知る事になる。翌日、巨額な治療費を支払い医学の力で復活を果たす。サヨリちゃんがいつもハナタレ小僧なのはその後遺症だ。

この時点でサヨリちゃんの価値はペットショップで売られている血統書付きニャンコを遥かに上回った。そんじょそこらのニャンコよりもお高い猫になったのだ。猫が入院すると飛んでもない事になりますよ(^_^;)。

さて、復活を遂げたサヨリちゃん。家でじっと出来るワケもなく、リハビリを兼ねて夜になると外へ出掛けるようになった。しかしそれも不味かった。今度は大量のノミを持って帰って来たのだ。穏便な私もこれには参った。そして、

サヨリちゃん外出禁止令

が発令されたのだった。

禁止令が発令されて以降、サヨリちゃんは家から一歩も外に出られなくなった。しかし、野生の血がそれを許さない。これまで度重なる脱走を成功させて来た。監獄とも言える家からスルスルと脱走しお腹が空いたら帰って来る。お前はビスケット・オリバか?ミスターアンチェインか?。

そこで仕方なく実施したのが猫散歩。真冬にスタートしたので付き合う私は寒さに凍えた。あまりの寒さにワークマンで人気の防寒着、「イージス プロ」をわざわざ買ったくらいだ。あっ、この防寒着はメチャクチャ暖かいですよ。防水機能も兼ね備えているので雨だって大丈夫。

サヨリちゃんにリードが必要だったワケ

猫の身体能力を舐めていけない。本気になれば時速48キロを超える速度で走る事が出来る。世界陸上金メダルのボルドですら舌を巻くスピードに凡人が追いつく訳が無い。さらに、猫の移動空間は三次元。平面を疾走しながら縦方向への移動も可能。従って、逃亡されたら即アウト。100歩譲ろうが1000歩譲ろうが絶対に捕獲不可能となってしまう。家の近所ならともかく、外出先でそうなったらアウトだ。

これまでの固定観念から、

「猫に紐は無いんじゃね?。犬じゃないし。」

という考えが頭の中を占拠していたものの、江戸時代のお殿様んちの猫は紐に繋がれて飼われていたらしいとの情報を得て、

「猫に紐は日本古来からの伝統じゃ!。」

と思考回路を切り替えた。そういう理由からサヨリちゃんにリードを付けてるという猫散歩スタイルが確立。不安ながらも実際にやって見るとサヨリちゃんもまんざらでもなさそうだった。

犬と違いサヨリちゃんは飼い主を引っ張って歩く事も無い。調子に乗ってガンガン歩いても紐の抵抗を感じると止まって待機状態に入る。そして、私が近づくとまた歩き始める。これが猫の特性なのかサヨリちゃんだけなのかは知らないが、散歩する事に支障を感じた事は無かった。

なので、サヨリちゃんにはリードが必要なのです(笑)。

ネットの意見は真っ二つ!そもそも猫に散歩は必要なのか問題

獣医の先生たちのHPを見ると、猫に散歩は必要無いとの意見が多い。先ほども述べたように、猫は3次元空間を移動する動物。平面運動に加え上下運動が加算されるので狭くても運動量が確保されるという考え方だ。

生まれてから外に出た事が無いニャンコに対して、この理論は御尤もだと思う。逆に野良出身のニャンコに狭い部屋の中というのはストレスの原因になりそうだ。実際、サヨリちゃんのストレスは溜まるばかりだった。そしてわが家のソファーとカーテンがストレス発散の標的となった。簡単に言ってしまえば、ストレスを抱えた猫は部屋の中でどえりゃぁ~破壊行為を繰り広げるのである。

散歩に出掛けるようになってから、サヨリちゃんが悪事を働く事も無くなったし、脱走に成功したという話も聞かなくなった。その面からも猫の散歩はストレスのガス抜きの働きに大きく貢献してくれていると思う。

そんな猫の散歩もネットでは意見が大きく二分化している。あくまでも個人的な意見ではあるが、猫を散歩させる事で猫のストレスが発散出来るのなら散歩に行くべきだと思う。逆に、家の中で問題無く暮らせているのならリスクを抱える散歩の必要性は無いと思う。

人間だってずっと家で居たい人もいれば、休みの日は外でストレス発散する人もいる。それは、人それぞれの個性であり猫という器に全てのニャンコを入れて考える事が難しい気がしてならない。そこは、猫の生い立ちや性格に合わせるべきでは無いだろうか?。

いすれにせよ愛猫に対してもご近所に対しても、猫放し飼いが一番ダメだった事だけは痛感している。

ホント、猫の一人歩きは危険だから気を付けましょう(笑)。

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