昨今のテクノロジーの進化は目覚ましく、ネットニュースの文末に〝この記事はAIで……〟という表記を見ると、人が文字を紡ぐ意味などあるのかね? そんな気分にもなるものです。収益を目的としたブログでは、確実にAIの風を感じています。だって、そうでしょ? 僕のブログに、自動記事作成AIの広告依頼メールが来るのです。メールの文面を眺めながら、僕は苦笑しか知らないけれど……(汗)
とはいえ、タイムパフォーマンスと効率化を求めるのなら、もし仮に、僕が経営者の立場なら。AI技術の導入は当然です。欲しいのは、個人の心に響く感動や、心に届く共感ではなく。大衆を動かす原動力とマネーです。その視点で考察すれば、誰だってAI導入───その結論になるのは、当然の帰結だと言えるでしょう。そして世界は、そう動くとも。
短時間であるのなら、動画もアニメもミュージックビデオに至るまで。AIを使えば、自動で生成可能な領域に達しています。このペースで進化を遂げれば、監督、脚本、音楽、演者に至るまで。そのすべてをAIが自動生成した娯楽映画の登場も近未来、僕が生きているうちに実現化されるでしょう。法を犯さず、人も雇わず、需要があって、金になる。たぶん、その動きはAV業界から始まるでしょう。いいえ、既に始まっているのかもしれません。「哀しいけど、これ、戦争なのよね」スレッガー中尉(機動戦士ガンダム)の名言が脳裏を掠めました(汗)
先日、若い子にYouTubeにある〝田んぼで花柄ワンピ〟という動画を見せてもらいました。何これ凄い! と思うと同時に、もはや、人類……終わったわ。そんな気分にもなりました。未来での価値感は大きく変わる。すでに散々、これまで擦られ尽くされた。終わりの始まりというヤツです。
動画が再生されるたびに、何万回も、何億回も……同じ笑顔で、同じ動きを繰り返す。それが、何だか忍びなくて。この子らに、名前とか物語だとかを、作ってあげればいいのにな……どういうわけだか、そんな気分になりました(汗)
田んぼでほほ笑む少女たちは、誰一人とて、現実には存在しないのです。地球上の何処にも存在しないのです。どんなに可愛く見えたとて、映画マトリックスのような、仮想空間の中にある、0と1との組み合わせに過ぎません。でも、それを否定しているわけでもありません。初見では、わぁ~! っと、魔法でも見ている気分で、僕は動画を視聴していたのですから。てか、一口にワンピースと言えども、色や柄や袖があったり無かったり……そのデザインの豊富さが勉強になりました。いやはや、これも素晴らしい(笑)
てか、冗談抜きで。不祥事もなければ、老いることもなく、顔もスタイルも変幻自在で、現状がコレって……モデルや役者やアナウンサーの仕事がなくなりそうです。田んぼでシンギュラリティー(技術的特異点)を感じるだなんて……そんな余計な心配も。圧倒的多数派である消費者側に回って見れば、かなり相当、ワクワクします。視点が変われば、絶望と期待が瞬時に入れ替わる……そういうことです(笑)
───てか、サヨリの写真も動くやろ?
そこは、やっぱり人間で。ちょっとAIでも勉強して、動くサヨリ(愛猫)を作ってみようか? 頭の中で悪魔の囁きが、二重奏で聞こえます。でもそれは、サヨリに似た偽物で、画面で動くのは猫に見えるデータで。たぶん僕は、虚しさを感じるだけで、満足することもないのでしょう。能面のように、無表情で動画を見ても、それじゃ、サヨリが浮かばれねーわ! そう思ってやめました。
瞳をとじて、心の中で、想いで再生。
どんなに技術が進んでも、こちらの方が、僕の心にはよさげです(笑)
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