【ナガミヒナゲシ】可愛い花にも毒がある【畑の悪い雑草】

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悪い雑草 ナガミヒナゲシ
自家菜園

――これは何の花でしょや?。

 クリムソンクローバー(赤詰草)の合間から、チョイチョイ顔を出す可愛らしい花があった。去年は見たっけ?、いやいや、去年の今頃は畑なんてやってない。畑に足を踏み入れたのは1ヶ月以上も未来である。だから記憶に残るワケが無い。でもね、可愛いは正義である。可愛い花だから残しておこう。そんなぶらり散歩気分で、僕は謎の花を写真に記録を残し抜いた玉ねぎだけを採って帰った。そうでもしなければ、畑で玉ねぎを干すのにしても限界は近いのだ。現段階で玉ねぎの収穫は半分採ったというところである。つまり、まだまだ先は長いのだ。ボヤボヤしていると玉ねぎの収穫が間に合わなくなってしまう。コツコツ収穫していかないとデス(笑)。

 写真に収めた謎の花。それを夜中にグーグルレンズで調べてみると、どうやらナガミヒナゲシの花らしい。もうね、丘の上のアグネスである。そっか、そっか、これがひなげしの花ですか。昭和のテレビの影響力とは凄いものである。誰もが一度はモノマネをした「おっかの上、ひなげしのはーなでぇー」という響きだけで無害と決めつけるのだからどうかしている。念のため、良い雑草か、悪い雑草か、その情報を辿るとやばい雑草であった。ナガミヒナゲシの名の通り、違法薬物でお馴染みのケシ科の植物であった。アグネスのひなげしとも別物だった。ご用だ、ご用だぁ~!!!!。おまわりさんが頭を過る。でもね、でもさ、後輩の畑にも同じ花がゴロゴロ咲いていたんだよ。道ばたにも咲いていた。

――赤く咲くのはけしの花。

 どうすりゃ良いのさ、このオイラ。勝手に生えた雑草だけれど、穏やかではない情報に腰が引ける。ウィキペディアを読み進めるとナガミヒナゲシには違法性は無いようである。ただし、別の意味でヤバいやつであった。ガーデニングと自家菜園にとって強敵であるのに違いない。

曰く、繁殖力半端ない危険外来種。

曰く、アルカイド性有害物質。

曰く、アレロパシーの誘発。

 完結にまとめると、ナガミヒナゲシとは、超子だくさんで毒を持ち、畑の野菜の生長を阻害する物質をまき散らす。そんな可愛い見かけの悪魔であった。一株あたりに種が16万粒出来ますよってクズじゃん……あーあ、うちの畑、終わったな。そんな気にもなる。

 とは言え、ロゼット状の葉っぱを見たら抜いてしまえばそれで良い。僕は割と草を抜くのが好きである。その影響もあって僕が足を踏み入れられなかった玉ねぎと玉ねぎとの畝間だけにナガミヒナゲシが育ったのだろう。つまり、来期の玉ねぎ作付け時のクリムソンクローバーの植え方だけを変えれば済む話である。こんな事で焦っていては畑なんてやってられない。この程度なら気にもならない。もっと頭を抱えている面倒な雑草があるのだ。結局のところ、良い雑草だけを残し続けていれば、悪い雑草は徐々に淘汰されるであろう。取りあえず、悪い雑草の名前と花をまたひとつ記憶した。記憶のついでにウンチクも語れる。それだけでも大収穫である。

 この夏は、念のために空いた畝と畝間には太陽光殺菌をしておこう。たっぷりと水を掛けて、その上に透明ビニールを敷いて数日間の放置プレーで事が足りる。今、絶賛使用中の行灯のビニールの再利用先が決まった。

 どんな雑草でも根絶など不可能である。どうしてもなら除草剤でも撒けば良い。畑にだって学校にだって優等生もいればヤンキーもいる。ヤンキーにだって良いところはある。優等生にだって悪い所もある。学校のクラス替えと同じで何事もバランスである。欲しい植物だけを残そうだなんて、そんな都合の良いやり方などこの世には存在しないのだから(笑)。

コメント

  1. かわいいふりしてあの子わりとやるもんだねと…言われ続けている雑草?。最近、本棚に残っていた「身近な雑草の愉快な生きかた」という本を読んでいます。雑草、面白いですね。。過去記事のヤバいノアサガオ、コレP131のヒルガオと同じなのかな?。このページに付箋が…。

    • その本を持っていませんが、そのヒルガオと同じ品種です(笑)。僕が記事を書くと詳細に調べてくれていました。正解だったら無言ですが、違っていたらメールでこっそり教えてもらっていました。外に出たがらない人でしたから、それを表(ブログ)に出す事はありませんでした。いつもブログ更新をまってくれた人でした。

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