さださんの住所録

小説始めました

「まるで住所録ですね(笑)」

「あぁ、さだまさしの?」

「おやおや、ご存じでしたか。かなり古い楽曲でしたからご存じ無いのかと思っていました。それにしても、どうしてご存じなのですか?。いや、僕の興味がチャンドラの予言からそっちに向いてしまって。差し支えなければお教え頂ければありがたいのですが……」

 斉藤がジュリアーノの返事を待った。僕なんかと違って、相変わらずの爽やかな笑顔である。時代が時代ならコーラのコマーシャルでも十分通用する笑顔であった。

「そうね。わたしも何回かしか聞いたことが無い歌だけれど、昔の人は面倒くさいのねと思ったわ。自分で自分に手紙を書いて何の意味があるのかしらね。小さい頃、おばあちゃまの車に乗ると、いつも流れていたわ。きっと、同じ事をしていたのかも知れないわね。わたしの趣味じゃないけれどね。斉藤はどう思う?」

「僕ですか?。良い歌だと思いますよ。趣があって、切なさを感じます。キジトラさんには縁の無いお話でしょうけれど。良いですねぇ、新しいお友達が出来て(笑)」

 どうしてこいつは、そんな爽やかな笑顔で嫌みが言えるのだろう?。悪気が無いにしても好きにはなれん。

「はいはい。そうですか、そうだろうね。おいらにゃ縁の無い話だよ。チャンドラの予言の謎が解ければ互いの独り相撲だからな。もう、お前たちの気は済んだのだろう?。だったらとっと帰れ。これでチャンドラの予言の話はお開きだ」

 これは執筆中の物語のワンシーンである。シチュエーションは変わらないけれど、台詞回しはまた変わるであろう。だからブログに書いても問題は無い。問題は、さだまさしの住所録の方である。若い子は知らんわなぁ。住所録とかアドレス帳とか使わないもんなぁ。それでもおじさんは出したいのだよ、住所録。だってそうでしょう?、このお話の構想段階での出発点が、さださんの住所録なのである。それが分かるアナタ、そりゃもう、お友達です(笑)。だから、何処かで出したい気持ちになって、今日もサヨリは元気です。

 とは言え、ストーリーとは全く関係の無い歌詞である。さださんの住所録から、僕の小説のプロットに辿り着ける人などいやしない。謎解きモノだから辿り着けるはずがない。だから、息抜きを兼ねて公表している。これからチョイチョイこんな事を記事に書くだろう。

 ところで、ところで、さて、みなさん。さだまさしのこの歌が凄く良いのだ。未だ温存させている登場人物の心境にぴったり。映画化でもされたら、とあるシーンのBGMに流して欲しいくらいである。まぁ、映画化どろこか、書籍化どころか、話題にもならないだろうけれど(汗)。だから、そんなぶらり散歩気分でブログに書いているのが本音である。そして、内容も台詞回しも更に大きく変わるだろうし。

───さださんの住所録が少し気になったそこキミ。

ユーチューブで検索すると、視聴可能である事を確認しました。ネットもスマホも無い時代。昭和の人たちの恋愛事情が何となくでも伝わる曲です。事情は違えど、僕もメールでチョイチョイ同じような事をしています。

───少し哀しいひとり遊び。

 同世代の人に加えて、若い人が聞いてくれたら嬉しいな(笑)。

コメント

  1. 「住所録」初めて聴きました。僕もつながらない電話をかけた事があります。「おかけになった電話番号は……」うん、知ってる。使われて無いよね…。てか、電話にでたら怖いけど。ところで映画化。国土交通省の発表で屋島が都市景観大賞を受賞をしたと知りました。ロケ地も良い場所がありますね。夢や理想は天を見上げる位に高く持ちましょうよ(笑)

    • 僕も電話番号を知っていたら、同じところに掛けるんだろうな…。住所録は中3の夏休みにラジオで初めて聴いた曲です。当時、大人の階段の途中で諸々があってジャストタイミングで胸に刺さりました(汗)。ところで、ところで、小説の妄想は恐ろしいものです。映画化したらこの配役にはこの俳優さんとか同時に考えながら書くんですね。まぁ、イメージがより具現化されて膨らむから悪い方法でも無いなと思いました。けれど、本文を読めばご理解頂けると思いますが実写化は厳しいかも知れません。とある登場人物を演じ切れる俳優が見つからないから。なのに、終盤にガチで長澤まさみが出てきます(笑)。どうしても話の流れに必要なので出しました。一体、僕は何を書いているのだろうか?(汗)。

ブログサークル