まぐろたたきに見入られた愛猫

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まぐろたたき パッケージ
うちの猫の話

───高い!。

高い、高いと毎日のようにぼやいているのだけれど、愛用サヨリのお刺身が高い!。半額狙いも争奪戦で僕だって暇じゃない。そうそう狙ってばかりもいられない。

今日は夜から動けない。日中に刺身の仕入なければならない。つまり、半額シールは望めない。久々に、海鮮市場きむらで刺身を探す。マグロ、ハマチ、シャケ…。どれもこれも高かった。きむららしからぬ値札に心折れる。手も足も出ない刺身の横に見慣れぬ子が座っていた。

───初めまして、キミ、安いね。

それが、まぐろたたきとの出会いだった。たたきと言えばカツオでしょ?。見た感じ、カツオのたたきとは別物っぽい。成型肉のように見受けられる。それにしても魅力的な価格で背に腹は代えられない。値札に負けて、僕はまくろのたたきを手に取った。食べてくれたら嬉しいのだけれど。

───こんなんじゃない!。

包丁で切るものだと思っていたのに、これじゃぁ〜、ネギトロである。軍艦巻きに乗っているアレだった。つまり、マグロの中落ちや皮の裏の身をそぎ落としたもの。ちなみに、ネギトロにはトロは使われておらず、ネギトロのネギは「身をネギ取る」の意味から。野菜のネギとは無関係なのである。よく見ると、表のシールで説明されていた。疲れてるな、注意散漫だ。

まぐろたたき

───でもこれ、困ったな。

普通のお刺身は食べるけれど、このタイプは初めて。身が細かく刻まれて食べやすいと思われるけれど、うちのサヨリ、手当たり次第何でも食べる、そんな尻軽な猫ではない。猫缶だって同じようなモノに思えるけれど、手間要らずの猫缶を食べてくれたらどれだけ幸せか。うちの猫は猫缶を食べてはくれないのだ。

まぐろたたきと猫

───まぐろのたたきは空振りか…。

どうにでもなれ、ダメ元である。

膝の上で絶賛スタンバイ中のサヨリの鼻先にまぐろたたきを近づける。すると躊躇なく食べた。ザラザラした舌が痛い。痛みの強さでお気に入り具合がビシビシと伝わる。君も幸せ、僕も幸せ。君が僕の指を食べている事を除いてな。

まぐろたたきを食べる猫

───おい、ちゅーる喰ってるみたいだな?。

固形物を食べる時、いつもサヨリを抱っこの姿勢で食べさせる。老猫介護さながらだ。なのに今日は自分で食べている。奪うように食いついている。切る手間、食べさせる手間、片づける手間。その全ての手間が手間入らず。これは良い、実に良い、楽ちんだ。今度からコレも視野に入れて置こう。今日はこれまで、閉店ガラガラ。

───半分は冷凍庫。

残りは明日。

高齢猫用のペーストとちゅーる、それにミルクを飲んだら宴は終わり。その筈だった。今日は甘えが止まらない。永遠と僕にくっ付いて離れない。冷凍庫のまぐろたたきを取り出して、残り差し出すとペロリと平らげた。

───ハマったな…。

僕の移動ルートが大きく変わる。明日もきむらを覗く事にしよう。あったら買って帰ってあげる、あったらね。大満足でトイレで用を足すと、そのままハウスの中へ姿を眩ました。

厳禁なヤツ、やはり猫だな。

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