アスパラガスがニョキッとな

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アスパラガス(2023)
自家菜園

───2023年3月19日(日)晴れ。

家族のひとりが好きだから。

そんな単純な理由から、昨年仕込んだアスパラガスからニョキッと若茎が顔を出す。性質なんか知らなくて、無計画に植えつけて、「何でそこに植えた?」と怒られて、そのまま育てたアスパラである。

───やる事は、根っこを育てて若茎を収穫。

言うは易し横山やすし。

昨年はブログの主役を張る事もなく静かに放置プレイで越冬させた。それよりも何よりも植えた場所が不味かった。全てにおいて邪魔になる。でも、もう後戻りなど出来やしない。腹を決め、野菜の教科書どおりの手順を踏んだ。畑の教科書は遠く離れた友人が選んだ本である。成功するのに決まってる。とは言え、結果が出るのは最短で翌年の春。畑の一年坊主がアスパラの成長をイメージするには無理があった。

───うん、わからん!。

幼少期、学校終わりの帰り道。キャベツ、大根、にんじん、ほうれん草…。黒いランドセルを背たろうて眺めた野菜はメージ出来る。何となく、そして、それとなく。嫌でも毎日見るのだから潜在意識にだって記録される。そこはほれ、小学生だから速攻で野菜よりもモンシロチョウに興味が向いて、今日もサヨリは元気です。

───めっちゃ青虫ガン見してた。

とは言え時代は昭和である。

なにこれ?、うまいの?、おいしいの?、先っぽチョット気持ち悪い。アスパラガスの記憶がまるで無い。僕の中でのアスパラガスはグラタンやドリアと同じカテゴリに属していた。キウイだってかなりヤバい。アスパラガスとの第一種接近遭遇。それは、成人直後の居酒屋であった。言い換えれば合コンである。女子が召喚したベーコンに巻かれた緑の物体。果たしてこれは美味いのか?。未知との遭遇がそこにはあった。

───あ、アスパラの若さま顔出した!。

あれから30年以上の月日が流れ、それを栽培するのだから無理がある。この子の未来がまるで見えない。無鉄砲、ビギナーとは恐ろしいものである。だから畝から飛び出すニョキッとな。その第一印象は、「へぇ~、あるんだぁ、実際」である。

───こんな時の虎の巻。

畑の教科書を読み解けば、「4~5月の中旬、若茎の長さが約25cmになったら、地際で切り取る」(超図解 野菜の仕立て方の裏ワザ(やさい畑菜園クラブ編)P83)との記載あり。今は3月だから教科書に従えばまだ早い。セオリーどおり大人しく待つ事にする。

アスパラの現状を記事にすれば、遠く離れた友人からのアドバイスだって得られるだろう。そんなぶらり散歩気分で何も知らずに僕は待つ。土から顔出すニョキっとな、興味本位で眺めていると、背中越しからマンバ(高菜)を採りに来た同僚ワーちゃんがキャンキャンと絶叫し始める。

───その青いの、雑草だから!!!。

知ってるわ、それ、嘘でしょ?。

1月に刈り取ったアスパラからシュッと天に伸びた蒼い葉が、雑草の葉っぱだと言い張るのだ。この位置関係、この風貌、どう見てもアスパラのでしょ?。反論をすれども訊く耳持たず、問答無用で蒼い若葉を引き抜いた。

───何でだよ!、大事に見守っていたのに。

───アスパラの葉っぱはね、もっと、こう、細いのよぉ!。

「よぉ!」って、お前、ノリダーか?。

マンバを採りに来たのか天下を取りに来たのかこの女。瞬殺でギャフンであった。抜かれた葉っぱは戻らない。しばらくの沈黙が続く…気持ちを整え口火を切る。

───でさ、このアスパラどうすんの?。喰えるの?、それとも喰えないの?。

───それは知らん!。

あの若茎は、今も畑でニョキっとな(汗)。

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