オクラの発根がスピード違反!

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オクラの発根
自家菜園

 トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、ズッキーニ。それらの苗を植えつけた。まだ小さくて、幼くて、デビューにはまだ早い。けれど時は待ってくれない。だから、将来性を見込んだ選抜部隊を畝に植えた。

 害虫の侵入を阻むウォール・マリアとして、半分に切ったペットボトルを苗に被せたバリアも張った。少なくとも機械獣に攻撃を受ける光子力研究所のバリアよりも強靱なはずである。

 これで根付けば強い苗にもなるだろう。もちろん、残った予備軍らはポットに植え替えて温存している。保険をばっちり掛けての勝負である。つまり、負ける気がしない。なのに何だろう、この違和感は。あるべきものが無いような……そんな気がする。気のせいだろうか、あのポッカリと空いたスペースに植える野菜があった筈なのに。

――あ、オクラ忘れてた!。

 オクラだったら、今から種でも間に合うだろう。苗の購入は最悪の時でも遅くない。昨晩、透明のアクリルコップの中に水を含ませたキッチンペーパーを入れ、湿ったキッチンペーパーの上にオクラの種を並べた。数日中には種から根っこが出るだろう。そうなれば占めたもの。オクラの種を窓際に置き、翌朝、オクラの種は発根していた。

――発根のスピード違反である。

 予想外の展開に仕事が帰りに畑に寄って、今日もサヨリは元気です。雨の中、畑に寄ったのは発芽用の土が必要になったからである。畑の土でも代用は可能である。たぶん、その辺の土でも可能であろう。けれど、土には雑草の種が混入している。そして必ず発芽する。発芽した芽が雑草なのか、それとも本丸オクラなのか、僕にはその判断がまだ出来ない。ゆえに、少々の出費があろうとも発芽用の土が必要なのである。

 事務所に戻り、サヨリのご飯の用意をし、サヨリがご飯を食べ終わるのを見届けてから、僕はようやくオクラの準備に差し掛かる。

 サヨリの最近のマイブームは「ボクが食べている姿をちゃんと見よ!」である。僕が猫のお食事風景をちゃんと見ていないと食べてくれないのだ。それは、猫の拗れた新たなプレイ。次から次へと色々と思いついてくれる猫である。ある意味で、見ていて飽きない老猫であった。

――オクラの種を植えましょう。

 いつもなら、セルトレイからがスタートだけれどオクラは強い。だから、いきなりポットからデビューさせた。ポットの中には種を三粒。それを二ポット、合計六つの苗が出来る。昨年の失敗を踏まえて全てを使い切るつもりである。

 だってそうでしょう?、去年の僕は散々だった。きゅうり、トマト、ナスの株間が近いと言われた。だから、オクラの株間を広く開けた。すると、オクラの茎が樹木のように太くなる。採れたオクラもデカかった。こんなにオクラって固かった?。

――なんでなん?。

 そう思いながら細かく刻んでオクラを食べた。刻んでも刻んでも固かった。これオクラ?、これで合ってる?、何かが違う……。不安になってスーパーにオクラを見に行くと、僕のオクラはジャイアント。オクラは苗を密集させて作るのを知ったのは、オクラが終わる秋の頃である。全てが後出しジャンケンの夏が終わる。

――だからそこのオクラなのだ。

 なのにあの忌まわしい記憶を忘れていたのは、余程、僕の気位が傷ついたのだろう。笑いながらもボロボロだった。でも今は、畑の教科書が僕にはある。だからこそ、去年のリベンジしなくてはデス(笑)。

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