今日のブログは休みます。

───今日は無理、たぶん無理。

現在１７：３２分。

事務所に戻ってポメラを開く。投稿時間まで２時間半。いつもなら普通に書ける猶予があるのだけれど、その実、10日以上休んでいない。それを見越して、翌日の投稿は前日の夜に書き切ってしまう。もしくは五割ほど仕上げて寝るという作戦を遂行中であった。

───昨夜、ついに息の根が止まった。

ただ座っただけなのに、僕の意識は円広志の夢想花。飛んで飛んで回ると朝だった。疲れてるのな、帰ったらガンバロ。ガッツリと睡眠時間が取れたのだろう、朝は元気ハツラツ細魚さん。１日の仕事を終え、ポメラを開けど飛んでも飛んでも回らない。

───思考回路が動かない。

記事ネタあれど構成出来ず。セルモーターだけがカラカラ回ってエンジンが掛からない。これじゃ前に進めない。ペットハウスの中にはホッカイロ。その上でスヤスヤ眠る愛猫サヨリ。

寝顔を見ながら諦めた。

───今日のブログはお休みします。

テーマがあっての記事はお休み。

幾つかの記事ネタは持っている。けれど情報の裏取りが出来ていない。いつもおふざけで書いていると思われているだろうけれど、こんなんじゃ世に出せない。調べる時間で８時を回る。なので今夜は下調べ無しのフリートークを考える。

何も書かないのは良くない。

───さて何の話を書きましょう…。

もし、僕の人生の中でタイムリープするであろう特異点があるとすれば？。そこは中庭の噴水前に決まってる。みなさんご存じのように、タイムリープとは時間跳躍の事である。

今の意識がそのまま過去の自分に乗り移るイメージだろうか？。僕ら昭和の世代なら「時をかける少女」、平成の方なら「君といた未来のために」、令和を生きる若者なら「東京リベンジャーズ」的なアレである。

僕には戻るならここしかない瞬間がある。小説の真似事を始めてから余計に思い出される一瞬である。

───それは中学入学直後の出来事。

小学校とは別世界で、見るモノ全てが物珍しく、第二次ベビーブームのまっただ中、校内暴力の片隅で、田舎なのに中学生がやらたと多い学校は、さしずめキャラクターのるつぼであった。

ドラマでみたヤンキーやスケバンが平然と目の前を通るのだ。目を合わすと校庭の裏、もしくはトイレの中へ引きずり込まれる。そんな殺伐とした雰囲気も嫌いじゃ無かった。校舎の廊下をバイクが走ったのにはビビったけれど。

僕の学年は１２クラスあり、同級生すべての把握は未だに不可能である。「あー見たことある、自分、誰やっけ？」そんな事も珍しくはない。その中に記憶にこびり付いて離れないキャラクターも存在する。

───あいつのキャラは圧倒的だった。

中学生活が１ヶ月を過ぎたあたり。衣替えの少し前。校庭の真ん中に噴水があった。そこで昼食を済ます生徒も多い。そこはお昼休みの社交の場でもあったのだ。

その中庭で忘れもしない言葉を僕に掛けた同級生の女子がいた。アケミである。

───え、自分中一なん？、みえない！！！。

初めて出会った女子が、初めて発した言葉がそれである。失敬な。てめぇこそ、子供の一人や二人いるんじゃね？。「おまえ、だれ？」大人びた風貌といきなりの言動にひよってられない。それ以降、部活が同じだった事もあり、発見され次第、あいつに追い回される事になる。

悪意を持って。

───たぶん、戻るとしたらこの瞬間。

それが今の嫁です。

なんてオチは無い。あいつは夏休み前に転校し、それ以来音信不通である。誰も止められぬアケミ無双の全て。それをこの場で語り尽くすのには不可能である。けれど、僕の思春期の一瞬を駆け抜けた存在に嘘はない。

あいつなら、時空すら捻じ曲げるパワーを持っている気が今でもしている。今頃は孫の相手でもしているのだろうけれど。

この記事が投稿される時間、僕は銭湯でリフレッシュタイムを過ごしている事でしょう。あの日の無料券を使って（笑）。