僕のポメラはやっぱり特別

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ポメラ
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――落ち着いて。

 友人の声が聞こえた気がした。

 文字だけで万人に話を伝える方法が分からなくなった。頭の中で詰め将棋をする。何度、挑めど千日手であった。考えれば考えるほど、底知れぬ沼から抜け出せない。ポメラを開けど何も書けない。今回の沼はかなりまずい。ぬか喜びと自己嫌悪、かなりの重傷である。指が……動かぬ。

 今夜もブログの投稿しないと。僕はブログの重圧にもがいていた。小説ともなれば尚更である。僕のジェンガが崩れ落ちた。これまで築いたロジックさえも白紙に戻す。これじゃダメ。もう一度、練り直す。

――たかがブログ、書けなければ休めばいい。書ける時だけ書けばいい。

 今の悩みを何処かのブロガーに相談されたら?。僕だって同じ事を言う。けれど、僕にそれは適応させない。僕に至っては適応外である。キジとらは、書き続けないと意味が無いのだ。こんな事で投稿断念したら友人が泣くわ。

 とは言え、時刻は21時を回った。この時点で残り3時間。記事ネタの取っかかりも無ければ、新たに考える暇もない。書いては消し書いては消去の繰り返しで、今日もサヨリは元気です。

――毎日投稿、最大のピンチである。

 今、僕はブラックジャックの家くらいの崖っぷちに立っている。サスペンスドラマなら真犯人がポケベル片手に犯行を自供している頃である。

 空回りも動いてる証拠だけれど、空回りばかりじゃ記事が書けない。そして、こればかりは助けを乞う事すら出来やしない。全ては己で解決すべき問題である。つまり、気持ちの問題。さぁ、やろう。

 試行錯誤を繰り返し、ヒントを求めて頭の中から探し出す。向かいのホーム、路地裏の窓、そんな所にある筈ないのに。

 無理矢理に一本仕上げた――あーダメだ。こりゃ、陶芸家なら皿割ってるやつだわ。全部消して仕切り直す。参ったな、心折れてる。今日は無理だわ。潔く今夜は引き下がろう。勇気ある撤退という言葉も───友よ、ごめんな。おいら、アイアンマンじゃ無いんだよ。

 その時、ポメラが異常をきたした。

――落ち着いて。

 友人の声が聞こえた気がした。

 ポメラの沈黙はこれで二度目。あの日と同じ症状であった。いくら何でもこんな事って……信じられない。あまりの都合の良さに運命や驚きを通り越して笑ってしまった。ほんと、アナタって人は……。

 そうだね、そうだね。ブログとは言葉で体験を伝える装置だった。ショート・ショートは失敗だけれど、ブログが僕の主戦場だった。今夜のフリーズ画面はキチンと写真に残そうな。

ポメラDM250の画面異常

 ありがとう。もう、落ち着いたから大丈夫。ジェネレーションギャップ問題は後でゆっくり考える。まだ、今日の時間は残ってる。30分もあれば終わるから。だから心配しないで。いつもの調子で記事を書こう。事実はスラスラ書けるのだから。僕のポメラは特別である。想いの丈は異次元で、メッセージだって時空を超えて届くのだから(笑)。

コメント

  1. その後ポメラは大丈夫ですか?。一応、キングジムさんに聞いてみる?。「フリーズするんです。絶妙巧妙、摩訶不思議なタイミングで…」って。。ところでジェネレーションギャップ問題。執筆した内容にそれがあるのは色々な世代に読まれている証拠ですね。知らないから、わからないし仕方ない。それならば…と、タイムボカンシリーズのヤッターマンだって「説明しよう」ってナレーションがありましたからね。「大丈夫。よかよか~」と声が聞こえてきませんか?(笑)

    • あれ以降、ポメラは平常運転に戻りました。マコトさんは知ってるでしょ?。一度目の真実を。だから、二度目も素直に受け止めています。それほど昨晩は追い込まれていました(汗)。小説でのジェネレーションギャップは新たな視点でした。何よりも友人のイメージを崩したく無いし。課題はてんこ盛りだけれどやるっきゃ無いです。あの後で、読み返したんですよ、あの子からのメール。膨大な文字の中、『神の伏線』という言葉が刺さりました。

      • 前回の真実?。勿論、思い出したくもないほど知っています。雉虎さんが全ての真実を知った後に「ポメラDM250の電源がはいりません!」の記事をリライトした事も。そちらも読んだら雉虎さんのポメラが以心伝心、摩訶不思議な事がわかりますね。

        • 僕はスピリチュアルも都市伝説も信じていません。けれど、彼女だけは信じています。今でもひょっこり会えそうな気がして、たまに海を眺めに出掛けています。その意味を小説の中に織り込みました。

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