売れ残りの大玉スイカ（赤大玉）を植え付けた。

――うちに来る？。

　１０日ほど前から売れ残っていたスイカの苗があった。サヨリのパウチを買いに来るたび気になって仕方ない。「小玉は割れる」その言葉にも後押しされて、今日もサヨリは元気です。１５０円で残った苗を購入し、その足で畑に苗を植え付けた。２０２３年５月２０（土）の事である。

――残り物には福がある。

　昔からそう言うのだけれど、いつまでも同じ場所にある苗が何となく不憫に思えて連れて帰って頭抱える。スイカを植える場所が無い。苗はあれどもスペースが足りない。夕暮れ前の畑の中で腕組みをして囲碁が始まる。

――さてどうする、この一手。

　候補は三カ所。道路側では狭すぎる。手前側ではアスパラに当たる。最終候補の畝の隣は男爵芋と九条ネギ。ん？、芋の後作の予定は無い。ネギは別畝に引っ越す予定。つまり、芋掘りが終われば空き地になる。よし、イケる！。僕は何を植え付けようかと悩んでいた小さな畝に大玉スイカの苗を植え付けた。

　予定無くポカンと空いた畝だったのだけれど、いつでも発進出来るよう、４月の末に元肥だけは仕込んで置いた畝である。その畝の積み上げていた雑草を取りのけ、軽く耕してスイカを植えた。その隣にコンパニオンのネギも添えて。その後、雑草でマルチングし、さらに麦わらを敷き詰めた。これで全ての行程が無事終了である。お疲れ様、俺。

――せっかく来たのだ。則巻アラレくらい自由に育てよう。

　小玉スイカのシャリっ娘はセオリーどおりに。イレギュラーでやって来た大玉スイカの赤大玉は放任しよう。そもそも、このゾーンには、あまり足を踏み入れ無い。だからこの子は自然にお任せである。

――一回りして写真を撮ったら、今日は撤収しましょうか。

　昨日の雨で水やりも不要であろう。僕は畑の中を見て回る。気にしていた向日葵は順調に活着しているらしい。いい感じである。ウリハムシに浸食されたきゅうりも完全復活。別畝のきゅうりは順調そのもの。トウモロコシは元気はつらつ。アスパラは三本収穫。ズッキーニももうすぐ初収穫。苗を植え付けたばかりのサツマイモは元気ない。ナスはよく分からん。種から育てたマリーゴールドに花が咲いた。

　そして、多分この子が一番人気。よつぼし苺にも花が咲く。今期二度目の実が成ります。みなさんの願いも実りますように（笑）。畑の巡回を終えると、ウィンウィンと師匠が軽トラでやってきた。

――トラちゃん、手伝って！。

　やっぱり？。おいおい、今、何時だと思ってらっしゃる？。今日のブログを書く時間が無くなるやんけ？。とは言えない。軽トラに乗せられ向かう先は、２トントラック修理のお付き合い。お役御免は１９時を回った――終わったな。慌てても仕方ない。サヨリがご飯を食べ終えた頃。時計を見ると更新時間は過去となり、ようやく僕はこの記事を書き始めた。赤大玉もイレギュラー、お手伝いもイレギュラー。こんな日もある（汗）。