接触性皮膚炎!桃の産毛でえらい事っちゃ

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桃の産毛
雑記・覚書き

───装着完了!。

カッパ上下にゴーグルとマスク、暑い。アイアンマンスーツだって冷房装置は標準装備だっつーの。僕は誰と戦っているのだろう?。ムカデ?、スズメバチ?、カナブン?、蚊?、いやいや本丸は見えない敵だった。

───そのスタイル、完全防備のし過ぎでしょ?、砂の我愛羅でもあるまいに。

桃の摘果作業、これまでの流れでお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、僕にとってこれが正解なのです。初日に接触性皮膚炎をお見舞いされてカイカイだったのですよ、実は。

初日はぶらり散歩気分で手袋だけを持参した。這うように歩く帰り道。筋肉系統だけに気を回す。そのまま夜勤に従事して、愛猫サヨリにご飯を食べさせながらふと気づく。

───腕がブツブツだらけじゃん!。

視覚から痒さが襲う。掻けば掻くほどブツブツが増え、そいつはみるみる大きくなった。そうだった、そうだった、植物に触るとそうなるんだった。寝れば治るでしょ?。過去の同じような経験則から、気にしないで泥のように眠った。ストレスはいけない。翌朝、ブツブツは回復に向かう。

そこまでは予測どおり。けれど、大きな対策が必要だ。

───暑いの、寒いの、言ってらんねー。

翌日から完全防備で桃畑。

敵の正体は桃の産毛である。桃の表面を覆う白い毛。実はこいつ、たちが悪い。ふつうに桃を食べただけで、口の周りが痒くなる人がいる。その体質は一定数存在する。桃の軍勢を相手取り、腕のカイカイだけで済んだのだから運がよかった。

桃の産毛

この白い産毛は害虫除けの役目を果たす。つまり、桃が外敵からの実を守る自然の防御システム。長い毛と短い毛、柔らかそうに見えてどちらの毛も人間の皮膚に突き刺さる。極細なだけに痛みすら感じない。だから異変に気づかない。大量の産毛が刺さった僕の腕は、接触性皮膚炎を引き起こしたのだ。

───げっ!なんだこれ。

気づいた時には、このありさま。画像は見せないけれど、初日は結構なグロさだった。この調子が続くのであれば、摘果作業を辞退しようと思ったくらいだ。泣きを入れる準備もあった。

───攻撃は最大の防御である。

カッパ、ゴーグル、マスク…。日に日に僕の装着品が増えてゆく。長袖インナーをワークマンで追加購入、手袋も夏用品を購入、直射日光を避ける為にサングラスタイプのゴーグルも準備した。ゴーグルを装着するとMr.マリックのようだった。貞子くらいキテます!。

桃畑用具

───残りは手首と首回り。

手首まわりの防御は弱い。気を抜くと桃の毛に攻め込まれて痒くなる。もはや桃の毛がもののけである。首回りは気を抜いていないけれど、やはり少し痒い気がした。ホーム・センターで頭からすっぽりかぶる銀行強盗のようなのを見つけた。商品名は冷感フルフェイスマスク。汗の気化熱で涼しく感じる。大袈裟に見えるがマスクよりも呼吸が楽だった。

───職質受けたらアウトだな。

リュックの中身を見て笑うしかない。田舎者ですもの切り抜けてみせる。二日間の別行動の後、摘果のつもりで参戦すると、袋掛け段階に入ったという。桃畑の第二段階。鬼が出るか蛇が出るか。

この夏は、いつもの夏より長くなりそうだ。全く先が読めない。

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