竹の花満開!不吉の前兆?だけど今は笑とけ

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竹の花(2022)
雑記・覚書き

───お分かりだろうか?。

これが竹の花である。

竹の花は120年に一度咲くと言われる。花が咲き終わると竹は枯れ、その生涯を終えるのだとか。それ故、竹の花が咲くと不吉の前兆とも囁かれている。

───ちなみに、竹の花言葉は節度、節操のある。

竹の開花現象は、75.32年周期で地球に接近するハレー彗星よりもレアな自然現象である。仮に生で見られたら、これはもう奇跡ですよ。自然が起こすレア中のレア現象なのです。

───どこかの竹林で竹の花が咲いた。

そんな噂を耳にしたけれど、あれやこれやと多忙な毎日。噂を探して見に行くほど僕は暇じゃない。ブログ更新だって、毎日がギリギリなのだ。あ、記事ネタに出来るじゃん。レアだと気づいた一瞬、心臓が揺れた。

───てかもう、枯れてるんじゃね?。

…あれは、不整脈だったのかも知れない。

とある農家の稲運び、鶴の一声で近所のおやじが大集合。おはようさん、せっせと発芽前の稲を運ぶ───重い!。腰がどうにかなりそうだ。否、どうにかなってる!。ビニールハウスの中、止まらぬ世間話、汗だくの一時間。もうね、サウナ風呂より、全然サウナ。「飲み物どうぞ」干涸びた全身へ流し込む麦茶の味は格別である。三つ星レストランなど足下にも及ばない。スポンジと化した胃袋が麦茶に溺れた。

───今、俺生きてる…そんな味。

汗くさい男たち。ひとりが竹林を指さしてこう言った。

───あれが竹の花やで。

不意打で、奇襲で、まさかのご対面、だけれどラッキーじゃん。

マジマジと竹の花を見る。花?、これが竹の花?。第一印象は爆発した竹である。花には、か弱いとか女性的とか、そんなイメージを持っていたけれど、竹の花はそうでは無い。トゲトゲして何か強そう。その近辺の竹からも花が咲いている、竹満開である。

───栗林公園でも竹の花が咲いたって。

そう誰かが言った。

知ってる、それ、NHKの「ゆう6かがわ」でしょ?、僕も見た。四捨五入すれば齢100歳のおやじたち。竹の花など一生見る事も無く余生を終える。そう思っていた者たちが、竹の花へ掛けた言葉は、ありがとう。

───わっはっはぁ!、良い冥土の土産が出来たな。

冥土の土産で我に返る。忘れるところだった、大事な事を直ぐに忘れてしまう。写真、写真、記念撮影!。胸ポケットをまさぐって、僕はiPod touchを取り出す。

その珍しさから、竹の花は不吉の前兆とも、天変地異の予兆とも言われる。田舎ですもの、南海トラフ地震の心配をする声、実は耳に入っていた。けれど、単なる自然現象と割り切って、今日は竹の花を見て笑っとけ、笑っとけ。まさに消えかけの線香花火、散り際が一番美しい。

───120年に1度起こす竹の奇跡。

この場に立って、竹の花を眺めている今。一生に一度、あるかないかのラッキーなのだから。笑ってないと損をする。竹の花が咲くと言う事は、この竹林は100年近く以前からあったという証拠でもある。数日後、数週間後、消えゆく竹林に刻の重みすら感じさせられた。だから僕らは竹の花を笑って見ていた。

で、今日の畑はこんな感じ。猪対策を施しながら、オクラ、唐辛子、アスパラガスを植え付ける。それらの花言葉を並べると、恋の病、嫉妬、私が勝つ、である。

───このチョイスに他意はない。

家族が好きな野菜を植えただけである。がしかし、性格と花言葉がシンクロしていて、アスパラ好きは…いや、何でもない。

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