
のんちゃんのブログ王〝021 俺の小説〟
021 俺の小説 ブログで小説を書く。 その手法に切り替えると、執筆速度が一気に上がった。今までどおりの調子に戻る。どこまでも書ける気がした。これでいいのか? そんなの知らねぇ。これまでブログで培った、俺のすべてを小説にぶつけた。ワクワクしながらカブトムシの記事を書いた頃のように。なんだよ、もう楽しいじゃん(笑) その翌週。 俺は、最後の小説を桜木に手渡した。前回の審査から、俺と桜木の間に会話はなかった。そして、最終審査の日。俺は初めて桜木に頭を下げた。「桜木。お前の真意は理解したつもりだ。これで最後の審査をお願いします」 深々と、俺は桜木に頭を下げた。「分かりました。最後は僕ひとりで判断しま...