時は来たれり……
石あかりの俺は幸せだった。その後、俺はのんの部屋でお姉様たち(のんちゃん親衛隊)に囲まれて、あたふたする時を過ごした……。あっという間に朝である。数限りなくホワイトボードに書かれた文字が、その過酷さを物語っている。輪廻転生の収穫はあったのだろうか? それは思うまい。今、俺にとって大切なのは、無断外泊のあとしまつ……。 「三縁さん、楽しかったですね」 のんは笑顔で俺を部屋から送り出した。白く輝くマンションの外壁は、何事もなかったかのように、田畑の間にそびえ立つ。アスファルトの上から、のんの部屋を見上げると、のんが俺に向かって大きく手を振っている。新婚さんの朝ってのは、こんな感じなのだろうか? ...