キャバクラの話
口伝えで聞いた話では、夜の街にはキャバクラというお店があるという。これまた聞いた話では、そこを例えるなら竜宮城のような場所なのだとか……。 バブル期にキャバクラなるお店があったなら、僕は間違いなく行っていたに違いない。だって、そうでしょ? あの時代。仕事の本番は、夜の街にあったのだから。昼間に汗を流したその後は、働く仲間を引き連れて、夜の帳とばりへ向かうのだ。「さぁ、行こう!」上司に言われりゃ、下っ端社員に拒否権など存在しない。いつも帰りは午前様。早く帰って眠りたい……そんな日々の連続で、今日もサヨリは元気です(笑) それが僕のバブル期だった。本当に美味しい思いをしたのは、バブル世代から一世...