2024-10-06

ブログ王スピンオフ

女の子同士のひみつ

オッツーが美男子になった翌朝、のんが俺の家に来た。「おはようございます。わたし……早川花音はやかわかのんと申します。三縁さよりさん、いらっしゃいますか?」 玄関に爽やかな風が吹き抜けて、オカンの奇声がこだました。「さ、さ、さ───三縁ぃぃぃぃぃ! 美人が来たよぉ~!」 それはたぶん……絶叫だった。二階の部屋から階段を降りると、オカンがすがるような目で俺を見る。オーバーオールに白いパーカー。白い野球帽を手に持って、ボーイッシュな出で立ちから、滲にじみ出る美しさ。のんである。そうかい、そうかい。それは、そうなのだろうけれども。可愛い我が子に、そのリアクションは酷くはないか? 階段から降りる俺を見た...