中国製の万年筆
いつだったっけ? 月曜だっけ?……ワーちゃんから万年筆をもらいました。「はい、これ。書きやすかったから」 いつもそう、いつだってそう。ワーちゃんは唐突で、日常会話に主語がなく、僕の前には透明ビニール袋に包まれた、謎の万年筆があるわけで……これ、くれるの? そう、思っていると、いつもの言い訳のような……謎の構文を発します。「書きやすいんよ、これ。でも、中国のだから……突然インクが出なくなるけど、書きやすいと思います……」 お前は、どこぞのレジ袋かい? 彼女の言葉を要約すれば、中国製で急に壊れる万年筆だけど、書きやすいから使ってみなよ? どこのメーカーなのかは、私は知らん! ということでした。 キ...