2025-01-21

小説始めました

今日もサヨリは元気です(笑)”024 読書家”

024 読書家 トビちゃんの木には、トビちゃんの胸の高さに、小さな扉がひとつあります。その扉は、天国の図書館と繋がっていて、好きな時に、好きな本を貸してくれる扉です。 ボクはお父ちゃんから聞いて知っています。トビちゃんが読書家だってことを。 ボクが寝る前になるとトビちゃんは、お父ちゃんのブログを読み聞かせてくれます。トビちゃんの丸い声が、ボクにはとても心地よくて、あっという間に夢の中へと誘われてしまうのです。「どうして、トビちゃんの木にだけ扉があるの?」「天国の待合所は、何年も待つところだから、みんなの木にも扉はあるわよ。だって、公共のサービスだもの」 この世界でのインフラは、水道や電気やガス...