2025-01-27

小説始めました

今日もサヨリは元気です(笑)”030 決断”

030 決断 ヨネさんが、小さなため息をつきました。「私はね、便利屋さんが心配なの。あなたと息子が重なるの。余計なお節介なのは承知しているのよ。でも……放っておけないの。これも親心って、いうのかしら」「……いえ」「だって、便利屋さん。笑わないでしょ?」「笑ってますよ、ほら」 お父ちゃんは、ニーっと口を開いてヨネさんに笑って見せました。ヨネさんは首を横に振りました。「そうね……お客さんに向かってはね。でもそれ以外、いつも無表情なのが気になるの……どんなに辛くても、どんなに苦しくても、あなたには未来があるのよ。幸せになる権利があるの───ほら、雪ね。雪の白さは大地を癒す包帯のように見えるわね。あな...