2025-02

畑の話

冬の雑草、ホトケノザ

畑に生えた雑草の種類で、土の状態が分かるらしい……。 畑を始めた2022年。畝以外の土は固く、雑草とは無縁の状態だった。当時は、コロナ禍であり、三密が叫ばれていた。まぁ、普通に人とも会えず、外出することも少ない。軽い運動を兼ねて、せっせと畑の土質改良に取りかかる。 世界中で暗雲が立ち込めた時期である。下手をすれば、食料危機の恐れもある。多少なりとも、備えあれば憂いなし。それに加えて、ブログを毎日更新していたのだから、記事に華でも添えましょう。そんなぶらり散歩気分で畑を始めると、大喜びしたのが友人だった。後で知った話だけれど、友人の畑の腕前はプロ級だった。嫌でも会話が盛り上がる。 何もかも、神の...
畑の話

春じゃがいも(ダンシャク)の植え付け 2025

2025年2月25日(火) 春じゃがいもの植え付けを実施した。じゃがいもの品種はダンシャクである。当初の予定では、月曜日のショート・ショートのシナリオに合わせるつもりだった。 けれど、雪は降るわ、寒いわ、冷えるわで、無理して風邪でもひいたら本末転倒なのだから、植え付け作業は大事を取って見送った。ミッションの実行を一日ずらすと、晴天のぽかぽか日和で、これはこれでよかったのかもしれない(笑) 種芋の芽出しは完了している。調子がよければ、二週間もすれば地上に新葉を出すことだろう。小説のように、畑に幼女は現れなかったけれど、これはこれで楽しめた。玉ねぎを収穫した後で、じゃがいもを食べられることだろう。...
ショート・ショート

春じゃが植えよう

友人が、この世を去って二度目の冬。 今朝は、この冬一番の冷え込みだった。裏を返せば、これから暖かくなるだろう───だから、春じゃがを植えようじゃないか。すでに畝の土はできている。あとは種芋を植えるだけ。 種芋を手に持って、畑にしゃがんで作業を始める。じゃがいもの品種は、キタアカリ。やっぱ寒いな、息が白い。畝にスコップを突き立てると、何かの気配を感じた……幼女が僕の隣で座っている。おかっぱ頭が、ちょこん……って、感じだ。背格好なら五歳くらいか? 見たことないけど、近所の子だろうか? いずれにしても、これはよろしくない状態だ。今のご時世、何を言われるやら分からない。この場を切り抜ける手立てはあるか...
畑の話

大根の収穫(2025)

僕の周りの人たちの話では、この冬は、野菜の成長が悪いのだとか……。僕もそれを、自分の畑で感じていたけど、その原因が分からない。幾らこの冬が寒くても、そこまで寒いか? と訊かれたら、そうでもなくて、定期的に雨も降った。野菜がうまく育たない。その原因は謎である。 とはいえ、植えた大根を放ってもおけず、今日、めでたく収穫した。小ぶりな二、三本を、こっそり残して。もちろん、それは自分用だ。大根だって、スーパーで買えば高い。てか、どうしたよ? 野菜の高騰。おでんさえもが、高級食に思えてきた(汗) 以前にも書いたけれど、ふたつの畝で大根の種をまいた。まずは、嫌な予感がした畝から。 年末に、大根をお試しで抜...
雑談

不幸の手紙

インターネットのなかった時代、僕らの通信手段は電話と手紙であった。隅っこに謎の相合傘がちょこっと書かれた、駅の伝言板も含まれる。今回は手紙の話だ。忌まわしき不幸の手紙。その内容は、ネット時代のチェーンメールのようなものだが、詐欺メールのように一定数は真に受ける。それは、今と比べものにならないくらい、膨大な数になるだろう。不幸の手紙が全国で飛び交うとすれば、ゆうびん屋さんはウハウハだ(笑) これは、日本全国に口裂け女の噂が広まった八十年代の話である。同時期に、不幸の手紙がインフルエンザのように流行した。少し年上の先輩の頃は、幸福の手紙であったそうだ。───不幸の手紙が来た! 噂話が現実味を帯びた...
雑談

遠い昔のホームページ

大変ご無沙汰しております。雉虎です。 執筆中の、のんちゃんのブログ王第三部。何度も変えた題名を決定して、一万文字ほどの原稿を、めでたく相棒にメールしました。毎度ではありますが、新しい世界の書き出しが難産で、ようやっと勢いに乗れそうです。小説は冒頭の枕詞まくらが一番難しい(汗) ブログ王の続きの話なので、そのまま書けると思っていました。けれど、現実は甘くもなくて、主人公が変われば見える世界も変わります。なので、新たな主人公を憑依させるのに、ずいぶんと難航してしまいました。僕は頭で小説が書けなくて、一足飛びで中学生に戻るのも難しい(汗) 並行して、相棒からの本を読み進めてゆくと、文豪たちの文体に、...
小説の話

二月は読書月間(2025)

今日サヨを書き終えたので、次の執筆に入る前に、取りあえず充電します。新作は、まだ一行も書いていません(汗) プロットも、イメージも。頭の中にあるのだけれど、頭の中がスカスカで、何かを見れば思考がブレて、何かを読んでも思考がブレる。それは、当初からの課題でもありました。ブレないためには、それなりの知識というものが必要なのでしょう。 例えるのならトラックの荷台。荷物が整然とキッチリと収まっていれば、どこまで走っても荷崩れしません。ですが、隙間があればそうはいかない。僕の頭の中はそんな感じで、まだまだ外部からの影響を受けやすい。言い換えれば、伸びしろたっぷり雉虎きじとらさん。だから、本を読もうと思い...
小説始めました

今日もサヨリは元気です(笑)”036 あとがき”

今日もサヨリは元気です(笑)を読んでいただき、ありがとうございました。掲載の道中でいただいた、数々の温かいお言葉にも支えられて、ようやく完結することができました。読者の皆さまには、感謝の言葉しかありません。心よりお礼申し上げます。 2024年10月8日22時34分。現実の世界のサヨリは、虹の橋を渡りました。未だに実感が湧かないもので、歩きながら、読書しながら、小説なんぞを書きながら。ふとした瞬間。いるはずもない、サヨリの存在を感じることがあります。「サヨリちゃん? あっ、そっか……」ほんと、不思議な気分です。 先日も、スーパーのレジかごが重くて重くて、米を買った覚えもないのに。かごの中を覗いて...
小説始めました

今日もサヨリは元気です(笑)”035 エンドロール”

この家で暮らし始めてから、数日が経ちました。雨のコンビニで、ボクを助けてくれた男の人は、いつもニコニコしています。そして「お父ちゃんだぞぉ〜」と言って、ボクに高い高いをしてくれます。だからボクは、この人をお父ちゃんと呼んでいます。 高い高いをしてもらうと、上からとか、下からとか、斜めからだとか……ボクから見えるお父ちゃんの顔が、色んな角度から見えて楽しいです。 ボクを高い高いするお父ちゃんは、ボクの顔を下から見上げて微笑むと、次はボクのお腹をジッと見て「ヨシ、健康!」と言って喜びます。その後で、ボクの鼻に自分の鼻をくっつけて笑うのです。 でも、不思議です。ずっと前から、ボクはここにいたような気...