2025-03

小説の話

本も読めたし、桜も見たし、今宵は新作の投稿準備───

僕の読書は三冊ワンセット。先ずは文豪読破が先決で、その気持ちがとても強い。というのも……文豪の作品は削られるんですよ、僕のピュアな心を(笑) なんかねぇ~……重いっつーか、しんどいつーか。文豪が生きた時代には、人生の選択肢があまりにも少なくて、生きるか死ぬしかないようで。読んでいる僕としても、どんどん逃げ場を塞がれるような気分にもなるのです。苦悩と苦痛、ジレンマと地団駄じたんだ、嫉妬と裏切り。彼らの語彙力で追いつめられる気分たるや……。 二月と三月を費やして、せっせと読書に勤しんだけれど、積み本制覇には至らなく。そうこうしているうちに、明日から四月。つまり、明日から新作の投稿が始まるわけです。...
レビュー

業務スーパーの不思議なお菓子、ハルヴァ プレーン

「これ、昔から気になってたのぉ~。一年前だったかなぁ~、テレビで見たの。ハルヴァなんとか」 読書中、謎のタッパーがデスクに置かれた。ドスって感じの音がした。同僚ワーちゃん、久々の登場である。どうにかならんか? その、ファブルのヨウコさんみたいな話し方。「そ」 広瀬忍そのままに、返事を返す僕である。広瀬忍とは、四月から公開予定の小説の主要キャラの名前である。つまり現段階において、相棒しか知らない人物なのだ(汗)「これ、ブログのネタにしてよぉ~。本ばっか、読まずにさぁ~。いっつも、本ばっか読んじゃってさぁ~。ほれ、記事ネタよぉ~……」 大きなお世話じゃ!「それ……何?」「知らん、業務スーパーで買っ...
ブログ王スピンオフ

新人作家と老作家

小説家は物事に敏感な生き物で、些細なことにも興味を示す。新人作家、飛川三縁ひかわさよりも例外ではない。駅で花音を待つ間、ひとりの老人に目が留まる。本を読む老人の姿が輝いて見えたのだ───〝檸檬れもん〟か……。 誰かのお迎えだろうか? それとも旅行? 老人の表情が実に明るい。まるで、恋人でも待っているかのような……もしかして、奥さんだろうか? だったら、ロマンチックな待ち合わせである。三縁は思う───かくありたい。 ぼんやりと老人の所作を眺めていると、三縁のスマホにメッセージが入った───〝少し遅れます。ごめんなさい〟花音かのんからの連絡だ。一旦、引き返そう。そう考えた三縁であるが、その老人が気...
小説の話

今さらながら、読書を通して思うこと

本を読む……なかなかどうして、これが辛い。今だからこそ書けるのだけれど、昨年末。相棒からの書籍が山積みだった。未読の山にため息が漏れた。この冊数……僕の寿命が尽きぬうちに読めるのか? そんな不安が脳裏を掠める。 けれど、おざなりはできない。なおざりなどあり得ない。ブログを書いて、小説を書いて、本を読む。この道を歩むのなら、当然で、必然で、必須条件になるのだろう。にしても……読んでも読んでも本が減らないわけで。相棒に申し訳ねぇ~……そんな気持ちでいっぱいだった。 文庫本一冊あたり、早くても一ヶ月を要する僕である。興味が薄れた本は、当然のように年をまたぐ。カメよりも遅読な速度でテクテクと読み始めた...
畑の話

夏野菜の土作り(2025)

今日は、全国的に春分の日である。 自然をたたえ生物をいつくしむ日に、夏野菜の準備をするのもおつなもの。午後から畝にすき込む鶏糞を買いに、最寄りのホムセンへ出掛けたのだが……致命的なミスを僕は犯した───ポッケに入れたはずの財布がないじゃないか! お金がないのだから鶏糞が買えなくて、今日はやけに道が混んでいて、引き返すのが億劫で、いっそのこと、今日の作業を中止にしよう! そんな、おざなりな……渋々、とんぼ返りで財布を探して、ようやく畑に到着したのが午後三時。なんつーか、畝が三つに笹の根を駆除する予定だけれど、二時間しか時間が取れない。気合を入れてギアを上げて、やれるだけやってみよう。さりとてこの...
畑の話

ホムセンで見つけた茄子の苗

月曜日、本を読んでいると謎のめまいに襲われた。グルグルと天井が回って立ってられない……。ふと〝脳血栓〟の文字が頭に浮かぶ。それを考える年齢でもある。でも、そうでもない気もするのだが?───推しの子か? 推しの子なんだな? 心当たりがあるとすれば〝推しの子〟だ。日曜日、コミックス全16巻と小説版(二冊)の一気読みには、自分でも無茶があると思っていた。薄いからという理由だけで、春琴抄(谷崎潤一郎)まで読んだのだから、これまでの経験上、常軌を逸する行動だったのは明らかだ。知恵熱ならぬ知恵めまい。アクアマリンに、めまいがしたとて当然だろう。アイドルは、人を酔わせてナンボだし。 けれど、原因はまったく別...
畑の話

よつぼし苺の花が咲く(2025)

2025年3月14日(金)……世間では、ホワイトデーと呼ばれる日であるらしいのだが、特別なことなど何もなく、気になるのは明日からの雨。暖かいのと畑の具合が気になって、仕事終わりに畑に寄ると、ホトケノザが花満開! この世に大切なのは愛し合うことだけとばかりに、春の風におしべとめしべが揺れている。 それはいいけど、松崎かっ? ってくらい、茂りすぎ。ホトケノザの勢いに、マンバ(高菜)の成長が負けそうだ───ちょっとだけでも、間引かなければ! 明日と明後日は雨予報。雨の日に畑を弄るのは、一般的によろしくないと言われている。湿った畑の上を歩くと、土を練った状態になって土壌が固くなるからだ。つまり、今日を...
小説の話

谷崎潤一郎の猫の描写が〝猫あるある〟の連続で。この人、めっちゃ猫好きじゃん!

夏目漱石は、一八六七年生まれって……慶応じゃね? 江戸じゃん! 夏目漱石の生まれ年が、大政奉還と坂本龍馬の近江屋おうみや事件と同年なのも、ついさっき判明して……こりゃぁ、読書どころでは済まないわ……。『通信簿、万年国語2』 これがキャッチフレーズの僕だけれど、社会科だって負けず劣らずで、まさかの江戸の響きにグフっとなった。 こんなことを調べ始めたのは、相棒からの小包が切っ掛けで、開封の儀の場には、同僚ワーちゃんが同席していた。相棒からの頼まれ物があったからだ。初めて見る開封の儀では、クリスマスプレゼントを開く幼子のように、ワーちゃんの好奇心の目がギラギラしている。「うわぁ~、ちゃんと区分してる...
レビュー

こんなことある? 充電できなくて壊れたはずのKindleが、しれっと復活したのだが?

2021年に購入した、Kindle paperwhiteから充電を拒否られたのは、去年の今頃のことである。何度も何度も果てしなく。Kindleへの充電を試みても、一向に「Kindleを使用する前に充電してください」のメッセージが消えやしない。ネットで調べてみると、この症状は割とあるようで、なのに解決策は皆無であった……。 とはいえ、Kindleの仕組みは単純なはずである。つまり、電源回路の不具合が原因なのだろう。思いたくもないけれど……Kindle壊れた。そう判断するのが正解だけれど、新しいKindleを買うのも気が乗らない。安い買い物ではないからだ。数千円なら買うのだけれど……対応策があるに...
雑談

文章には、人となりが滲み出る。

外套がいとうとは、防寒防雨のため服上に着用する衣服のこと。 シャーロックホームズや怪盗ルパン。ハリーポッターが制服の上から、冬の野外で着こなす上着。それが、僕の持つイメージである。現代の言葉に言い換えればコートであるが、昔の僕はその意味すら知らずにいた……。 文章には、人となりが滲み出る。 ブログに寄せられるメールから、僕が得られるのは文字情報だけである。人気ブログでないのだから、恥ずかしながら、その数も希少である。若い人たちなら意気投合し、オフ会と称して実際に会うこともあるのだろう。そこで親睦を深めたり、ブログ仲間を増やしてみたり……。 けれど、僕のようなオールドタイプにとって〝会う〟という...
雑談

取りあえず、何かを書こう。

ブログに関して、今の僕はナマケモノだ。 のらりくらりと、ブラブラしている。 下書きだけは、富士山ほど書いているけど、読み返せば愚痴ばかり。何ひとつ、ネットに出せる代物じゃない。ブログつーのは、酔ったサラリーマンが愚痴を吐く居酒屋じゃねーんだよ。自虐ネタにして面白ければ出せるけど、そうじゃない文章なんて出しちゃダメ。公衆の面前で、笑えない愚痴など書いてはいけない。それこそ、友人が泣くだけじゃ(笑) とはいえだ……取りあえず、何かを書こう。 ブログの更新は、ご存じのとおり牛歩ぎゅうほだけれど、小説は至極真面目に書いていて、四月分のチェックも終わり、五月分の原稿は相棒と共有済で、すでに来月の準備は整...