
後ろの席の飛川さん〝006 おっぱいゾンビ〟
四月も半ばを過ぎた頃。飛川ひかわさんが事件を起こした。「ねぇ、きいちゃん」 後ろの席の飛川さんは、いつも笑顔で問いかける。「ゾンビの知り合いっている?」 満面の笑みを浮かべる飛川さん。勉強のしすぎで壊れたか?「そうですね、今のところ……いませんね」 ボクは冷静に対処する。「私、ひとりだけいるの。ゾンビの知り合い」「そ……そうなんですね」 重症だ、後で保健室の先生に相談しよう。カウンセリングが必要だ。「あれれぇ。きいちゃん、反応が薄いのね」 この場合「ぎょえぇぇぇ!」っと叫べばよかったのか?「ゆきちゃんって名前なの」 新キャラのお出ましだ。一時間目のチャイムまで五分ある……少し遊んであげるとしよ...