畑の話

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夏野菜の土作り(2025)

今日は、全国的に春分の日である。 自然をたたえ生物をいつくしむ日に、夏野菜の準備をするのもおつなもの。午後から畝にすき込む鶏糞を買いに、最寄りのホムセンへ出掛けたのだが……致命的なミスを僕は犯した───ポッケに入れたはずの財布がないじゃないか! お金がないのだから鶏糞が買えなくて、今日はやけに道が混んでいて、引き返すのが億劫で、いっそのこと、今日の作業を中止にしよう! そんな、おざなりな……渋々、とんぼ返りで財布を探して、ようやく畑に到着したのが午後三時。なんつーか、畝が三つに笹の根を駆除する予定だけれど、二時間しか時間が取れない。気合を入れてギアを上げて、やれるだけやってみよう。さりとてこの...
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ホムセンで見つけた茄子の苗

月曜日、本を読んでいると謎のめまいに襲われた。グルグルと天井が回って立ってられない……。ふと〝脳血栓〟の文字が頭に浮かぶ。それを考える年齢でもある。でも、そうでもない気もするのだが?───推しの子か? 推しの子なんだな? 心当たりがあるとすれば〝推しの子〟だ。日曜日、コミックス全16巻と小説版(二冊)の一気読みには、自分でも無茶があると思っていた。薄いからという理由だけで、春琴抄(谷崎潤一郎)まで読んだのだから、これまでの経験上、常軌を逸する行動だったのは明らかだ。知恵熱ならぬ知恵めまい。アクアマリンに、めまいがしたとて当然だろう。アイドルは、人を酔わせてナンボだし。 けれど、原因はまったく別...
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よつぼし苺の花が咲く(2025)

2025年3月14日(金)……世間では、ホワイトデーと呼ばれる日であるらしいのだが、特別なことなど何もなく、気になるのは明日からの雨。暖かいのと畑の具合が気になって、仕事終わりに畑に寄ると、ホトケノザが花満開! この世に大切なのは愛し合うことだけとばかりに、春の風におしべとめしべが揺れている。 それはいいけど、松崎かっ? ってくらい、茂りすぎ。ホトケノザの勢いに、マンバ(高菜)の成長が負けそうだ───ちょっとだけでも、間引かなければ! 明日と明後日は雨予報。雨の日に畑を弄るのは、一般的によろしくないと言われている。湿った畑の上を歩くと、土を練った状態になって土壌が固くなるからだ。つまり、今日を...
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冬の雑草、ホトケノザ

畑に生えた雑草の種類で、土の状態が分かるらしい……。 畑を始めた2022年。畝以外の土は固く、雑草とは無縁の状態だった。当時は、コロナ禍であり、三密が叫ばれていた。まぁ、普通に人とも会えず、外出することも少ない。軽い運動を兼ねて、せっせと畑の土質改良に取りかかる。 世界中で暗雲が立ち込めた時期である。下手をすれば、食料危機の恐れもある。多少なりとも、備えあれば憂いなし。それに加えて、ブログを毎日更新していたのだから、記事に華でも添えましょう。そんなぶらり散歩気分で畑を始めると、大喜びしたのが友人だった。後で知った話だけれど、友人の畑の腕前はプロ級だった。嫌でも会話が盛り上がる。 何もかも、神の...
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春じゃがいも(ダンシャク)の植え付け 2025

2025年2月25日(火) 春じゃがいもの植え付けを実施した。じゃがいもの品種はダンシャクである。当初の予定では、月曜日のショート・ショートのシナリオに合わせるつもりだった。 けれど、雪は降るわ、寒いわ、冷えるわで、無理して風邪でもひいたら本末転倒なのだから、植え付け作業は大事を取って見送った。ミッションの実行を一日ずらすと、晴天のぽかぽか日和で、これはこれでよかったのかもしれない(笑) 種芋の芽出しは完了している。調子がよければ、二週間もすれば地上に新葉を出すことだろう。小説のように、畑に幼女は現れなかったけれど、これはこれで楽しめた。玉ねぎを収穫した後で、じゃがいもを食べられることだろう。...
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大根の収穫(2025)

僕の周りの人たちの話では、この冬は、野菜の成長が悪いのだとか……。僕もそれを、自分の畑で感じていたけど、その原因が分からない。幾らこの冬が寒くても、そこまで寒いか? と訊かれたら、そうでもなくて、定期的に雨も降った。野菜がうまく育たない。その原因は謎である。 とはいえ、植えた大根を放ってもおけず、今日、めでたく収穫した。小ぶりな二、三本を、こっそり残して。もちろん、それは自分用だ。大根だって、スーパーで買えば高い。てか、どうしたよ? 野菜の高騰。おでんさえもが、高級食に思えてきた(汗) 以前にも書いたけれど、ふたつの畝で大根の種をまいた。まずは、嫌な予感がした畝から。 年末に、大根をお試しで抜...
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このままじゃ、畑が笹にやられてしまう……

───大変なことになってしまった……。 再々、冬の畑に行くことはないのだが、年内にやらねばならぬこともある。シンジ君の「僕がエヴァに乗ります!」しなければ……きっと来春。地下から忍び寄る脅威によって、畑がとんでもないことになってしまうのは、火を見るよりも明らかだ。地底を蝕む厄介者───笹の駆逐作業である。こやつらが拗こじれる前に手を打たねば、畑が笹軍団に実効支配されてしまうのだ。年末でなんやかんやあるけれど、これはもう、自分を諫いさめながらの〝時は来たれり!〟なのである。 異変に気づいたのは、この九月にまで遡らなければならない……畑を始めてから去年まで。幾分かの笹の存在を確認していた。けれど、...
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大根の試し採り(2024)

2024年12月12日。 去年の大根は、葉っぱを根こそぎ虫に食われて、それはもう散々でした。葉っぱがないから育ちやしない。この冬も気温の高い日が続きます。つまり、期待値はかなり低くて、それでも、ふたつの畝に大根の種をまきました。きっと虫の餌食だな、夏野菜もしっかり虫に食われたし……その絶望的な予測に反して、今年の葉っぱは───めっちゃ元気です(笑) 畝を隠すように覆い茂った葉を見るだけで、大根への期待が爆上がりするのも、これもまた、野菜の価格高騰の煽りを食らった僕にとって、朗報以外の何物でもありません。つまり、この冬は大根買わねぇ! それだけでも有り難く、出汁をしっかり吸い取った、おいしいおで...
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十日ぶりに畑に行った

ため池に咲く雨の花。畝うねの上にはマルチの絨毯じゅうたん。この猛暑が嘘のように、日差しも和らぎ、落ち着いた気温にかまけて、十日ほど畑をサボっていました。本音を言えば、友人と愛猫と。想い出たっぷりな畑が、僕の足を遠ざけました。でも、それはそれ。これはこれ。状況の確認だけはしておかないと……。 玉ねぎは予定どおり、大根もまだまだ先。よつぼしと高菜(まんば)も順調そのもの。案の定、畑に大きな変化はありません。害虫の被害が見られないのが、思いの外ラッキーでした。「お久しぶりです。イノシシ、どんな感じっすか?」「出るでぇ~」 たまたま隣の畑の人がいたので、イノシシの状況を尋ねると、やっぱり被害はあるよう...
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畑で採った、サツマイモの試し食い(2024)

みなさんは、冬の食べ物と言えば、何を思い浮かべるのでしょう? やっぱり、コタツでミカンでしょうか? 温かなコタツで食べるミカンはとても美味で、膝の上に猫でもいれば、胃袋も心も癒やされます。それは、日本の冬のイメージぴったりです。それともやっぱり、お鍋でしょうか? 家族と、同僚と、仲間たちと語らいながら、同じ鍋をつつき合う。これもまた、とても楽しいひと時です。 この冬は、もう少し先でしょうけれど、体が芯から冷える寒い夜。ふと……僕は、アニメのひとコマを思い出します。令和のサザエは、どうなのでしょう? 未だに、お魚くわえたドラ猫や、逃げるカツオの背中を、サザエは追い続けているのでしょうか? 若い人...
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玉ねぎ苗の定植完了(2024)

この冬は、畑を休むつもりでした。サツマイモの収穫を終わらせて、来春まで畝うねを寝かせよう。玉ねぎのタネすら撒まかず仕舞いで、今さら何もできません。だからこの冬は、よつぼしと大根だけ……そのつもりでいましたが、ホームセンターで気が変わりました───まだゲームは終わっていない。ばったり玉ねぎの苗を見てしまうと、そんな気になったのです。少しだけ、やる気というのが芽吹きました。 わけの分からぬ物価高。来年の春、玉ねぎだって更にお高くなるのでしょう。運良く育てばめっけものです。395円で45本、〝育てやすい玉ねぎ〟の謳うたい文句に釣られました。春玉(早生)と、玉しずく(極早生)。気分が落ち込んでいるとき...
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芋掘りしたよ(2024)

───2024年10月16日。 人生で、三度目の芋掘りを決行しました。そもそも僕が畑を始めた理由は、他でもなく、ダイエットが目的のサツマイモでしたので、てか……畑の全てがサツマイモでも構わない。むしろ、そうしたい! 当初は、そんな気持ちだったのです。つまり、僕にとっての芋掘りは、原点にして頂点と言っても過言ではありません。ようやっと、今年も無事に芋掘りを終えることができました。サツマイモは手間いらずなので、今季も放置プレイで収穫の運びとなりました。〝つる返し〟さえしませんでした(汗) 収穫量は去年と同じで、コンテナ1個分ありました。思い入れのある本丸の苗は、芽出しに成功した苗を二本だけ植え付け...
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ブログの投稿ルールを少し変えます

〝ひろちゃん農園〟というYouTubeチャンネルがある。 コロナ禍で僕が畑を始めた頃。〝野菜の育て方〟で検索すると、検索結果にひろちゃんがいた。アラウンド・エイティーンのおばあちゃん(ひろちゃん)と、息子さんとの掛け合が面白い。プロ農家の動画は信頼もできる。それに加えて、テレビもネットも〝コロナ、コロナ〟と煽り立てるコロナ禍で、ほっこり動画は貴重だった。ひろちゃん動画を参考にしながら、僕は慣れない畑で汗を流し始める。すると、それに歓喜したのが友人だった。僕の頭の中はクエスチョンマークで一杯だ。───うわぁ、畑を始めたんですね(笑) こっちが驚くほど、キャッキャとメールの文字が踊っている。友人も...
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困ったねぇ、畑が渇水!

水やりと少し雑草を刈ろうと思って、金曜日に畑に行った。お盆用のプリンスメロンもそろそろだろうて……うっしっし(笑) そんなぶらり散歩気分で、水やり準備の開始直後に地獄を見た。───水が……無い! 厳密に言えば───水源と繋がるホースが無い! 畑の水源は、隣の大きなため池である。ポンプで池の水を吸い上げて、畑に散水するシステムだ。うちの畑は近代的なのだが、肝心要のホースが見あたらない。つまり、水を供給できない状態だった(汗) そもそも、僕には水の権限がない。無料で使わせていただく立場である。それ故に、たとえ水が切られたとて文句なんて言えやしない。ポンプに繋がれたホースの配置は、持ち主の手により何...
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畑の水やりを10日放置した結果

畑に行くのは週二回。猛暑が続くが水やりをしない。草抜きもそこそこに……今年は放置プレイが甚だしいのだが、来年のために確認したいことがあった。畑の土の保水性である。水やりは、イチゴの状態を見て決めた。草抜きをセーブしたのにも理由があった。 雑草は虫を呼ぶ。それは紛れもない事実である。今年は害虫が爆増したのだ。茄子なんてね、一本も実が採れやしない(汗) たかだか三度目の自家栽培チャレンジある。多少の悲劇には目を瞑ろう……悲しいけれど。てか、今年はカメムシの当たり年で、ジタバタしても始まらない(汗) 害虫を呼ぶ雑草だって、土の保水性を重要視すれば、無いよりもあった方が優位に立てる。葉に付いた朝露で水...
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畑が50度超えているのだ……が?

今年は涼しい……七月の頭まで、僕はそう思っていたのだが……なんだよ、こんなの灼熱地獄じゃないか? 生命の危機すら感じてしまう……。ひまわりの花だって、しんどそうにしてるじゃないか。 これって、何度あるんだよ?! 火星かよ? 温度計で気温を計ると、知ってる、それ嘘でしょ? 地表温度が50度にまで達していた。きっと車のボンネットに玉子を落とせば、いい感じの目玉焼きができるのだろう。なにはともあれ、僕は地獄の業火の晒されている。それを認識すると、頭がクラクラして吐き気する(汗) こんなの普通にヤバいって! 畑の野菜は激夏モード。きゅうりも一気に枯れ始め、トマトもそろそろ止まりそうだ。テントウムシモド...
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畑のひまわり(2024)

この夏も、ひまわりが花を咲かせた。去年のこぼれ種から芽吹いたひまわり。ニョキッと畑のあちこちで、芽吹いた苗を集結させた。ひまわりの芽と雑草との区別。それは容易に判断できる。見栄えが全然違うのだ。 とはいえ、畑の雑草の勢力が強くて、ゴールデンウィークまではハラハラしていた。だって、そうでしょ? 雑草に成長速度が負ければ、すべてがオジャン。最悪だけは避けたくて、今日もサヨリは元気です(笑) 何はともあれ無事に育った。この夏も、ひまわりの花が畑を華やかにしてくれるだろう。邂逅のじいちゃんのひまわり畑まで派手じゃないけれど、これくらいで丁度いい。 そもそも、畑にひまわりを植えたのには理由があった。その...
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今年はミニトマトが豊作らしい(2024)

日曜日に畑に行った。 お目当てはきゅうりである。三日ほど行けなかったけれど、そこそこ採れるんじゃね? そんなぶらり散歩気分で、今日もサヨリは元気です(笑) 畑を見た瞬間に異変に気づく。一番最初に畝に植えたきゅうりが……完璧に枯れていた。摘芯すると、きゅうりは一気に実をつけ、一気に枯れると耳にしていた。そのとおりの展開だった。思ったよりも早く感じるのだが……仕方ない。残った苗にがんばってもらおう。畑やってりゃ、こんなこともある。 きゅうりの隣で元気なのがミニトマトだった。アイコ(ミニトマト)とフルティカ(中玉トマト)を交互に植えている。去年の経験上、そうすると出来がよかったからだ。 トマトの畝を...
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トウモロコシ(ゴールドラッシュ)を収穫しました 2024

2024年6月26日(水)。 トウモロコシ(ゴールドラッシュ)を収穫した。とはいえ、苗の成長速度がマチマチなのだ。五本だけの収穫だった。素人菜園の落とし穴(汗) 一昨年から書いているけど、僕はトウモロコシをその場で食べる主義である。煮たり焼いたりするよりも、それが最も美味いからだ。野良仕事の合間にトウモロコシを採ってかぶりつく。一度でもそれを味わえば、これ以外の食べ方を僕は知らない。だから、畑から持ち出したトウモロコシに興味が持てない胃袋になった。だって、そうでしょ? ガリッと齧るとコーンの粒が口の中で弾け飛んで、ジュワッと甘い果汁が口いっぱいに広がって、穀物よりもジュースなのだ。最高の贅沢が...
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きゅうりに入ったやる気スイッチ

今年もどうやら失敗ですか? そんな、きゅうりが本気を出した。追肥と摘芯とのダブルパンチが、やる気スイッチを押したのだろうか? 気を抜けば……きゅうりである(汗) 今は自己消費で賄まかなえるのだが、三本の苗だけならよかったけれど……保険に仕込んだ二本の苗まで、ニョキニョキと加速を始めた。きゅうりの苗が五本になれば、自己消費の限界値を大幅に超えるのは明らかだ。そして、摘芯したきゅうり。事務所で密かに根出し中だなんて、お釈迦様でも気づくまい。僕は心配性なのである(汗) それもこれも、去年の不作が原因だった。もうね、誰でも作れるきゅうりなのに、今年もダメだったらどうしよう……そんな不安できゅうりを育て...