ゴーヤで緑のカーテンを。

畑の話
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 ゴーヤは僕にとっての劇薬で、言い換えれば強烈な下剤という位置づけだ。

 と言うのも、20年ほど昔だろうか? 夏バテ防止……ていうか、畑でオカンが作ったプチトマトの消費が追いつかなくて、ジューサーでトマトジュースにして飲んでいた時期があった。ふと見ると、収穫した夏野菜の中にゴーヤがあった。元々、ゴーヤを食べる習慣のない我が家である。

 だれがゴーヤを食べるのか? 腐らせて終わるのか?

 そんな不安が頭を過ると、小ぶりなゴーヤに思いつく。これ、プチトマトといっしょにジュースにしちゃえば、ドラゴンボールの仙豆せんずのように、最強の夏バテ防止ドリンクになるのでは? 当時書いていたブログの記事ネタにもなるし、これは一石二鳥の妙案だ。そして、一本丸ごとジューサーへ……それが、思わぬ結果をまねくとも知らずに……。

 出来上がったスペシャルドリンクをコップに注いで胃袋へ流し込む。うーん……テニスの王子様の乾汁いぬいじるの味がする。でも、これだけ不味けりゃ元気になりそう……しばらくすると、活動的になったのは腸だった。僕のはらわたがギュルギュル鳴って、手塚ゾーンさながらに、何度もトイレに出入りしたのも楽しい思い出。あの日以来、怖くてゴーヤを口にしたことは一度もない。

 そんな僕が畑にゴーヤを植えたのも、夏の強烈な日差しから、よつぼしの苗を守るため。つまり、食用としてではなくお役目は、日差しをさえぎる緑のカーテン。日差しを遮るだけでよいのなら、きゅうりでもプリンスメロンでも、その役目を果たすだろう。

 だがしかし……それらの野菜はお盆のころには枯れてしまう。それに比べてゴーヤは10月ごろまで実がなるという。それならばと、数名の知人に「ゴーヤはいるかい? 量が多くても大丈夫?」と尋ねてみると、予想に反して多数の「ウエルカム」という回答を預かった。だから、遠慮なんかはいらないよ、幾らでも実をつけるがいい(笑)

 畑にゴーヤの苗を植えたのは、5月半ばのことである。経験上、高額な苗よりも安価な苗の方がよく育つ。きゅうり、トマト、ナスと同じく、ゴーヤも100円以下の苗を買った。竹で作った柵の下に適当にうねを立てて、元肥もとごえもなにも入れずに1本の苗を植えつけた。ゴーヤは勝手に育つもの。そんなイメージが、僕の中にあったからだ。たぶんゴーヤは、ピッコロさんくらい強いと思う、色も似てるし(汗)

 5月は気温が上がらず、天候は雨とくもりの連続だった。それがよくなかったのだろう……畑の夏野菜の成長具合がかんばしくない。特にゴーヤはいつまでも華奢きゃしゃで育たない。そこで調べてみると、どうやら本葉5枚で摘心てきしんをするようだ。慌てて摘心をしたのだけれど、一向に子づるが出ない……失敗か? そんなことを考えていると、あれよあれよという間に、ピッコロさんどころかキッコロさんになっていた。

 愛・地球博を応援した覚えもないのに……ゴーヤの実がゴロゴロ採れた。

 東と南側には緑のカーテン。西側は出入りするので、友人が遠い国から送ってくれた、遮光しゃこうネットを施した。大切に何年も使っている遮光ネットは、暑さをしのいで太陽光を通す優れものだ。毎年、イチゴ畑で使っていたけど、今年はポット苗を守ってもらう。

 親株であろうと、イチゴは水を切らせてはいけない。土の少ないポットであれば、さらに水の管理がシビアになる。だから、シートでプールを作って、その中に水を張って、イチゴの苗を沈めている。

 去年は100均のトレイでやったのだけど、今年は苗の数が多いものだから、プールにしてやってみた。今現在、親株から切り離してから2週間ほどが経過している。苗の葉っぱがピーンと立って、この調子なら、なんとかなりそうな気がしている。これで60株ほどあるだろう。保険としてイチゴの畝には、親株と繋がったままのポット苗が、30株ほど並んでいる。最後の保険として、親株は40株。

 3株から始めたよつぼしを、毎年増やし続けてこの数になった。イチゴは一般的に、親株から伸びたランナーの先で子株を作る。その子株は、親株とまったく同じ遺伝子を持っている。いわゆるクローンと呼ばれる存在だ。

 友人が見たよつぼしと、遺伝子レベルでまったく同じよつぼしが、今年はプールの中で並んでいる。そんなに手間暇かけるなら、苗を買った方が楽で安くつく。そんな意見もあるのだけれど、これも僕のチョットしたこだわりだ(笑)

 そうそう……友人と言えばイチゴだけれど、今の時期ならスイカも外せない。今年も畑の棚のあちこちで、小玉スイカがぶら下がっています(笑)

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