大根の収穫(2025)

畑の話
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 僕の周りの人たちの話では、この冬は、野菜の成長が悪いのだとか……。僕もそれを、自分の畑で感じていたけど、その原因が分からない。幾らこの冬が寒くても、そこまで寒いか? と訊かれたら、そうでもなくて、定期的に雨も降った。野菜がうまく育たない。その原因は謎である。

 とはいえ、植えた大根を放ってもおけず、今日、めでたく収穫した。小ぶりな二、三本を、こっそり残して。もちろん、それは自分用だ。大根だって、スーパーで買えば高い。てか、どうしたよ? 野菜の高騰。おでんさえもが、高級食に思えてきた(汗) 以前にも書いたけれど、ふたつの畝で大根の種をまいた。まずは、嫌な予感がした畝から。

 年末に、大根をお試しで抜いたら、二股になっていた。残りもきっと、そうなるのだろう。二股だろうが、三股だろうが、包丁で切ってしまえば分からない。そんなぶらり散歩気分で、大根を抜くと、一本だけがヘンテコだった。真ん中の短い股に、神さまの悪意を感じる(汗) まるで……いや、なんでもない。

 本丸の畝の方は、まぁまぁだった。大根のカタチを維持している。欲を言えば、もうちょっと大きければ……でもこの量を、我が家で完食しきれるわけもなく、お世話になったご家庭へ、お裾分けをすべくバイクで走る。

 野菜は鮮度が命だし、明日になったら、鮮度以上にやる気が落ちる。というわけで、サクッと大根配達員の業務を完了した。今日はバレンタインデーだから、チョコの代わりに大根だ(笑)

 毎年、僕は思うのだけれど、大根作りが下手くそだ。もっと、大きなサイズのはずなのに、小さな大根しかつくれない。

 大根作りには、肥料をあまり与えないと聞くし、しっかり土を耕したつもりでも、二股の大根ができてしまう……。大根作りは、僕には不向きかもしれない。

 そう思っていると、プロ農家の軽トラが、僕の畑の横の道に止まった。

「大根か?」

 プロが軽トラの窓から身を乗り出して、抜いたばかりの大根を眺めている。

「おうよ。大根が大きくならん」

 僕は大根のサイズの不満を漏らす。

「水やらんけん、大きゅうならん」

 そんなの初めて聞いた話だ。

「水だけかぁ? 水だけで、大きゅうなるんかぁ?」

「なる!」

 プロが僕に断言したが、僕はプロを信じられない。その笑顔に何かある。

「冬やのにぃ?」

「夏も冬も、おんなじや」

「畝には黒マルチ、張ってんるやで?」

「関係ない」

 プロは、水が足りないと言い張った。

「玉ねぎも、しっかり水をやれよ」

 そう言うと、プロは軽トラで去ってしまった。

 えぇ~? 冬なのに水だって? いい感じで雨も降ってる気がしたけれど……。やっぱり、キツネにつままれた気分だけれど、取りあえず、畝にしっかりと水を撒いて、今日の作業は終了です。兎にも角にも、おでんを作ろう!

 久々に、畑の現場からは以上です(笑)

コメント

  1. ある意味、大根作りがお上手ですね。だって、あんな形にするのは、もはや芸術……。雉虎さん、畑のミケランジェロですね。

    • たしかに、これは芸術作品かも。実になまめかしいが、大根ゆえに自然美を感じます。ダビデ像を超えていますね(笑)

      • 静香さん、コメントありがとうございます。
        そう言われると、次の大根も頑張っちゃいます(笑)

    • 何が原因だったのでしょうね?
      来年は、グラビアアイドル級の美脚を目指します(汗)

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