遠い昔のホームページ

雑談
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 大変ご無沙汰しております。雉虎です。

 執筆中の、のんちゃんのブログ王第三部。何度も変えた題名を決定して、一万文字ほどの原稿を、めでたく相棒にメールしました。毎度ではありますが、新しい世界の書き出しが難産で、ようやっと勢いに乗れそうです。小説は冒頭の枕詞まくらが一番難しい(汗) ブログ王の続きの話なので、そのまま書けると思っていました。けれど、現実は甘くもなくて、主人公が変われば見える世界も変わります。なので、新たな主人公を憑依させるのに、ずいぶんと難航してしまいました。僕は頭で小説が書けなくて、一足飛びで中学生に戻るのも難しい(汗)

 並行して、相棒からの本を読み進めてゆくと、文豪たちの文体に、思うところが多々あって、ブログにまで手が回りません。てか、月読つくよの行動たるや、端倪たんげいすべからざるなのである……みたいな文章を書けば、雉虎さん、冬の寒さで狂っちゃった? みたいに怪訝けげんな顔をされるのは明白で、狡猾こうかつな手段も使えず、かと言って、恣意しい的な表現も如何なものかと沈思ちんししていた次第です。←こんなのは、読んでもらえそうにもありません。僕と読者との間に齟齬そごが生じてしましうので(汗)

 このような文体は、遠い昔のホームページには割と見られた文体です。いにしえからの文章のガチ勢が、本気で長文を掲載していました。見かけよりも中身で勝負。無学な僕は、読めない、書けない、意味わからん! 謎の古代文字の羅列におののいて、すべからずブラウザバックをしたものです。もうね、恐れおののくとは、このことです(笑) でも、今思えば、何もかもが懐かしく、そんなページが残っていたら、是非とも読んでみたいコンテンツです。当時の空気感を浴びてみたくて……。

 文豪の文体は、覚えるだけ覚えて使わない。どこかで使える場所があるだろう。今回の主人公は中学生の設定なので、使う場面がないわけです。そんなぶらり散歩気分になれば、幾らか気分が楽になりました。夏休み、桜木君に使ってもらおう。

 さりとて、滑り出しは書き上げました。相棒に読んでもらって、文章を整えて、四月からのスタートです。これまでブログ王シリーズを読んでいただいた皆様も、第三部から読まれる皆様も、違和感のないよう心がけました。

 冒頭だけご紹介しますね。多少の変更を加えるかもですけれど……(笑)

 卒業式の日。ネームプレートを交換したカップルは、将来必ず結ばれる───

 小耳に挟んだ情報では、今年もネームプレート争奪戦が、盛大に繰り広げられたらしい。ふふふ……ぬるいな。実にぬるい。登校初日。机上に彫られた謎の窪み。それを見つめてほくそ笑む。

 だって、そうだろ? 友だちいない歴、十三年目のボクである。この学校の誰よりも、現実の辛さを知っている。小学時代は給食だった。だから便所飯の経験こそないけれど、イジメの辛さも体験済みだ。それに、不登校の引きこもりの日々だって……。

 引きこもり生活で出会った、三島も太宰も……苦悩ばかりの小説じゃないか。太宰の名には「辛い」の文字まで含まれている。人生なんて、そんなものだ。だから、人は人を愛せない。それがボクの結論だ。

 だが、クラスの諸君。安心したまえ。お花畑に呪われた都市伝説は、PTAからの圧力によって、めでたく廃止の予定である。田舎とはいえ、物騒な世の中だもの。胸に個人情報を晒して歩くだなんてあり得ない。ネームプレートの廃止は、僕にとっての『魂の解放』……その言葉が相応しい。

 中学生活初日。ホームルームで、ボクは期待に胸を膨らませたのだが……

 四月の投稿をお楽しみに(笑)

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