やっぱり、スマホは苦手だわ(汗)

ポメラとスマホと猫
小説の話
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 音に敏感な人が世の中にはいて、自然の音しか受け付けない人もいる。絶対音感を持つ人は、音が楽譜になって見えるのだとか……そこまで極端ではないにしても、僕も雑音に弱いタイプ。最近、イラッとするのが通知音である───スマホの。ピン♪ 小さな短い音に集中力を切られてしまう。やっぱり、スマホは苦手だわ(汗) 脅迫の煽り運転が半端ねぇー!

 これが自分でも面倒だけれど、他人様の通知音にまで反応してしまう。鳴ってもないのに鳴った気がする……これがまさかの依存症? そんな不安も抱いてしまう。小説を考えていると、些細なことでイラッとする。だって、そうでしょ? 「さぁ、書くべ!」そんな、ぶらり気分で書けたら何の苦労ありゃしない。ブログだって大変で、今日もサヨリは元気です(汗)

 この一年間、常に言葉を頭に浮かべる。意識的に、それを習慣づけてきた。それが僕の、毎日更新のコツでもある。お陰で、少しはマシになった。それでも、頭の回転が止まったら……はい、そこでゲームオーバーです(笑) だから思考の継続が、僕にとっての生命線なのに……スマホがさ、鳴るんだわ……しょうもないお知らせで。

───ドコモからのお知らせです。

 それ、いらね。

 +メセージのお知らせも不要だわ。僕には電話の着信音だけあればいい。イライラが限界に達して、お知らせ音が鳴らぬよう、僕はスマホの通知設定を変えた。その変更が事件を起こす……。

「お前、何で電話出んのや!」

「は?……知らんがな」

 それは、通知設定変更から二日後の出来事。

 電話すれども、僕が電話に出ないのだという。それに、若い衆が困り果てているのだとか。すぐさま僕はスマホを開く。電話のアイコンの横に数字が表示されていない。設定変更がマズかった? 着信履歴を見ると、若い衆の名前があった……不在通知が9件あった。他の名前も数件あった。あ、なんかゴメン……。若い衆に電話をすると、スマホの向こうがモゴモゴしていた。

「あ……キジトラさん、怒ってます?」

「怒ってないけど?」

「よかったです」

 スマホの向こうから、ホッとしたような声がした。

「あんまりにも、電話に出てくれないから……怒ってるのかと思って……」

「だから、怒ってない」

 ん、誰に対しても怒ってない。とはいえ、こっちが悪いのだから謝罪をしよう。

「あ~。ごめん、ごめん。スマホの設定変えたら、着信音が出なくなってた(汗) で、いつから連絡してたの?」

「昨日からです」

 あらら……。

「で、要件は?」

「かくかくしかじか……です」

 彼に仕事の依頼があり、僕の都合を知りたかったらしい。僕は仕事の日時と内容を確認した。この天気である。野外での作業ともなれば、心と身体の準備も必要。凍らせたお茶も必要だし、無理して熱中症になったら大損だ。ブログの書き溜めもやっとかないと……。

「で、俺の相棒は?」

 僕の本丸は、いつもこれだ。

「すんません、僕らは別の現場があるので、申し訳ないですが───バディさんです」

 バディ、バディ、バディか……ふふふ……終わったな。僕はやる気のすべてを失くした。

「おい、俺はワンオペで構わんけど? てか、ひとりでやれるから」

 取りあえず、抵抗だ!

「荷物運びとかやってもらうので、キジトラさん。連れて行ってもらえませんか? バディさん、ハブられたと思ってショック受けると、後がとても面倒なので……」

 来週は、地獄っす(汗)

 つーことで、執筆作業に入る前。スマホは見えない場所に隠そうと思う。安全で、隠した場所を忘れなくて、音も遮断できる場所。そだね……冷蔵庫の中とかに(笑)

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