「ん？、iPadの中で何か動いていますよ、お父さん。」
「あぁ、これは猫が喜ぶYouTube動画らしいよ。」
「ボクは今から動画閲覧を始めます。ボクのクッションを用意して下さい。」
「はい、はい。」
「それと、動画鑑賞中は静かにして下さいね。気が散りますから。」
「はい、はい。」
「『はい』は、一回！。」
「はーーーーい。」
「そうやって見るんだ、サヨリちゃん。」
「・・・。」
「なんか・・・すいません。」
「・・・。」
「・・・。」
「眠くなりました。もう、いいです。眩しいのでiPadを閉じて下さい。」
「お父さんが使っても良いですか？。」
「だめです。それとナデナデをひとつ。」
「はい、はい。」
「それでは、ボクは少し眠るので、変なことをしないで下さいね。」
「サヨリちゃんが寝ている間、僕が何をするというのか？。」
「何もしなければ、それで結構ですから。おやすみなさい、お父さん。」
「iPadの使い方にも色々あるのだけれど、そして、色々あったのだけれど、猫が枕代わりに使うなんて・・・なんか・・・贅沢。」
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