あの日の言葉に、気づいていれば……。
いつもそう、いつだってそう。トマト、キュウリ、ナス、スイカ……どんな苗でも、最初は順調そうに育つもの。いくばかの実をならせて、ボクを喜ばせてくれるけど……ところがどっこい、すっとこどっこい。梅雨に入ると話が変わる。何かしらのトラブルが発生するのだ。これが分かるアナタ、そりゃもうお友だちです(笑)
「あら、トマトの茎が太いのね……」
これは、五月の初旬に言われた助言だ。この時、気づけばよかったけれど、個人的な諸事情で、心身ともにボロボロで、僕はトマトのサインを見逃した。太い茎と巻く葉っぱ。その異形の姿に浮かぶのは、肥料過多の症状だ。つまり、土に肥料を入れすぎた!……残念ながら、そういうことです。

畝の両サイドが大玉トマトで、真ん中の二本がプチトマト。共に近所のマルナカ(スーパー)で、喜び勇んで買った苗。
2025年6月10日(火)現在の写真では、とても元気そうに見えるのだけれど、こう見えて、どれもこれもが茎が太く、大玉トマトに至っては、葉っぱがグルグルと巻いている。特に重症なのは写真から見て、最も奥に植えた個体である。
この子、待てど暮らせど背が伸びず、日に日にヘンテコさが増している。こいつぁ~ダメだ。たぶん、無理。実が赤くなったら収穫して、その後で引っこ抜くしかないだろう。残念だけれど、これ、現実なのよねぇ~。仕方ない。
肥料過多への対応として、ある程度、脇芽を成長させてから摘むという方法がある。けれど、真面目にチマチマと小さい脇芽をかいた結果が今である。集中力というか、観察力に欠けていて、さぁ、どうしましょう? って感じである。
さりとてだ。どんな感じになろうとも、過去に戻れるわけもなく、この苗が未来でどうこうできるはずもなく。もしも過去に戻れるのなら、できることなら、三年前でお願いしいたい。そんな雨降る火曜日に、僕はトマトの今を確認していた。
畑から見えるため池で、雨の花が咲いている。あら、キレイ。それを眺めて長考したとて、結論なんで変わりやしない。うーん、どう考えても、無理っぽい。
とはいえ、脇芽で挿し木をこさえれば、今ならワンチャンあるかもしれないぞ(笑) 丁度、キュウリの脇芽で挿し木を作っているのだ。その隣でトマトもやってみようかね。畝の空きスペースを探りつつ、新たな挿し木でリスタートを企てる。思いつくことは全部やる。
この日は生憎の雨空で、桃の摘果作業は中止となった。さりとて、雨に打たれながらも桃の実は、昨日より今日。今日よりも明日……成長しているのに違いない。あれだ……人生長く生きてれば、辛いこともあるけれど、そればかりかもしれないけれど、一緒に前を見て歩こうよ(笑)

プチトマトの実がなんだかデカくて、こっちの方も心配だけれど、取りあえず収穫して、食してみてから、プチの方は考えよう(汗)
現場からは以上です。
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