小説を読んでもらうのは難しい

Kindleの邪魔をする猫
小説の話
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 小説を書くのは難しいのだが、誰かに読んでもらうハードルに比べれば、それは些細な問題だ。文章が上手かろうと、下手だろうと。物語が面白かろうと、そうじゃなかろうと。書き上げるまでの工程は、ぜんぶまるっと作者の手のひらの中。作品に羽ばたく翼を与えなければ、ヘラヘラと自己満足で笑っていられる。やっぱりそれじゃ物足りなくて、今日もサヨリは元気です(笑) ブログつー方舟に乗せて、ネットへ何かを飛ばしてしまう……これぞまさしく変態だ(汗)

 ショート・ショートの一本目。〝無くしもの〟を投稿したのは、去年の五月のことである。こんな感じかな? こんなもんかな? てか、これって面白いか? そんな手探りで書き始めたのが、昨日のことのように思い出される。その翌月に短編小説〝邂逅〟を書き終わり、本丸だった〝のんちゃんのブログ王〟を同年十二月にスタートさせクリスマスに完結させた。もうね……振り返れば老体にむち打って、ハードでハイペースな一年を過ごしましたよ、実際。その努力だけは、自分でも褒めてあげたい。てか、誰でもいいから褒めてあげて(笑)

 そして現在、ショート・ショートは週一で、ブログ王はスピンオフを経てからの第二章。猫の話の水曜日は〝飼い猫信長と野良猫家康〟を書いている。だから、週三本の創作物を書く。それを、僕のライフスタイルに組み込んだ。ところがどっこい、読まれているかと聞かれたら、悲しいけれどそうじゃない。新たな読者が増えた実感がまるでない。これは、データ上のことであり、想定の範囲内のことでもある。

 個人ブログなんてそんなものだから。小説家になろうとか、カクヨムとかへ引っ越せば、新たな展開もあるのだろう。はてなブログやnoteでも、同様の効果に期待が持てる。その理由は簡単である。利用者数が多いからだ。そう、数の問題。とはいえ……だ。読まれたい……そんな浅い理由で〝キジとら〟を潰すわけにはいかないよ。だから淡々と書いている。何故ならば、ここは友人が好きな場所だから。それ以上でもなく、それ以下でもなく、その事実だけは変えられない。だから、ここでずっと踏ん張る(笑)

 そのうちに、検索とかから知らない誰かに発見されて「へぇ、こんなのあるんだ」てな感じで、暇つぶしに読んでくれたら御の字だ。かのイチロー選手が言っていた。ホームランはヒットの延長線上にあるのだと。小説を読んでもらうのは難しい。けど、通りすがりの誰かの心に小さなヒットを残せたら? その積み重ねを楽しもう。腹を据えて頑張れば、少しはマシになるだろう(汗)

 何が言いたいのかというと、土曜日更新の〝明晰夢〟が、どうやら〝のんちゃんのブログ王〟を超える長編になりそうです(汗) 今、ジジイが過去に戻って中学生になってるわけで、これから人生をやり直すのね……で、どう考えても数回程度で終わりそうにないわけです。下手すりゃ、来年も書いてる予感があったりなかったり……。あ、ちゃんとゴールは決めています。その点には抜かりないです。

 去年と違って、長文を書く基礎体力は装備したから、書くことへの抵抗もなくて。むしろ、出せるものは出し尽くせの勢いもある。本丸新作が止まっているけど、こっちは表現上の問題で止めているだけだから、明晰夢で実験してみたいトリックもあるし……。こんなことを考えるようになったのも、僕の側に友人と相棒がいてくれた結果だし。そんなふたりに読んでもらう本丸だから、もう少し練り直したい部分もあったり。なにはともあれ明晰夢。これちょっと、オモロイかもです。

 現場からは以上でした(笑)

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