パイロットの万年筆のインクが切れた

レビュー
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 ほ? マジで……。

 万年筆が書けなくなった。いや、いや、いや……あれだぞ。今月、買ったばっかやん。6月12日の記事に書いたばっかやん? ない、ない、ない。壊れるには早すぎだ。

 もしかして、これがインク詰まりというやつか? つまり、ペン先をぬるま湯に浸けたら復活するやつ? そう思ってやってみたけど、お湯に浸けても復活しない。あ、そうですか。これはまさかのガス欠ですか。万年筆をバラしてみると、カートリッジが空っぽだった。でも、スペアなんて買ってない。だって、そうでしょ? そんなに早く、インクが切れるなんて想定外で、今日もサヨリは元気です(笑) 予想の3倍、インクが早くなくなった。

 インク切れを認識した日曜日。今夜は書くと決めていたのに、僕の心がポキンと折れた。万年筆がないのなら、ボールペンで書けばいいじゃん。そんな気持ちもあるけれど、ケーキよりもパンがいい。僕はスクータに乗って国道を西に向かってひた走る。万年筆のインクなんて、そこら辺には売ってない。そう踏んで、少し遠い文具生活にコマを進めた。

「万年筆のインクを頂戴な」

「メーカーは?」

「パイロット」

 店に入って、店員さんに確認して、値段を見ると、思いの外安かった。1箱12本入りだから、一年くらい使えるだろう。とはいえ、この物価高である。少し目を離せば価格が上がる。安くなることは決してない。調子こいて書いていたら、きっと、インクが無くなる速度も早まるだろう。僕は用意周到な男だからと、二箱購入して店を出た。

 六月に入って、僕は手書きに切り替えている。その理由は単純で、眼精疲労になる速度が、回復の速度を上回ったからだ。画面に向かう時間と比例して疲れが溜まるのだ。ざっくり言えば、歳である。高齢化社会の落とし穴。大人の悲しい事情である。それを回避するべく、手書き選手に転向した。僕の友人は文豪だから、普段から手書きで文字を書いている。噂では、指の上でペンがぶんぶん回っているらしい。それ、カッケーじゃん! その手法をいただいた。ペン回しはできないけどな(汗)

 手書メインにしてから、一ヶ月弱。少し漢字が書けるようになった。大きめの付箋に下書きを書くから、テキストを入力する時間が短くなった。そうですねぇ……画面に向かう時間は二時間以内。小説を書く時は、長丁場になるのだけれど、それでも四時間以上は使わない。それでも、以前と変わらぬ生産性。大きな不具合も感じなかった。不思議なのは執筆中、睡魔に襲われることがなくなった。何はともあれ、目が楽だ(笑)

 ごきげんさんの帰り道。もう一軒寄る店があった。愛猫サヨリのご飯の調達───ホムセン(コーナン)だ。ハッキリ言えば、インクよりも重要なのだ。サヨリお好みのキャットフードをカゴに入れ、興味本位で文房具の棚を覗き見る……

「なんだよ、なんだよぁ。インク、あるじゃん」

 当たり前のように、パイロットの換えインクが並んでいた。値段も少し安かった。謎の悔しさがこみ上げて、ホムセンでも一箱買った。

 今度からは、ホムセンでインク買お(笑)

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