この冬は、畑を休むつもりでした。サツマイモの収穫を終わらせて、来春まで畝を寝かせよう。玉ねぎのタネすら撒かず仕舞いで、今さら何もできません。だからこの冬は、よつぼしと大根だけ……そのつもりでいましたが、ホームセンターで気が変わりました───まだゲームは終わっていない。ばったり玉ねぎの苗を見てしまうと、そんな気になったのです。少しだけ、やる気というのが芽吹きました。
わけの分からぬ物価高。来年の春、玉ねぎだって更にお高くなるのでしょう。運良く育てばめっけものです。395円で45本、〝育てやすい玉ねぎ〟の謳い文句に釣られました。春玉(早生)と、玉しずく(極早生)。気分が落ち込んでいるときは、植物でも愛でながら過ごすもよきかな。とはいえ、冒頭の画像は、タネから育てた〝アイドルじゅんこ(2022年)〟の写真だけれど、こちらの方が生命力に満ち溢れているのです。来年は、アイドルじゅんこ……復活ですか?(汗)
サヨリの初七日に、土に肥料とカキ殻石灰を混ぜ込んで、畝の上にマルチを張って、今日、今しがた。めでたく、ねぎの苗を植え付けました。三度目にもなると、植え付け作業も手慣れたもので、90本の苗植えが、30分ほどで終わります。すっかり気温が下がってしまって、汗のひとつも出ませんでした。昭和の夏の気温とは、この程度だったのでしょうか? 10月も末なのに、あちこち蚊に噛まれました。今はとても痒いです(汗)
先週、植え付けたよつぼしは順調なので、少しだけ、イチゴの葉かきをしました。そうすることで、栄養が元気な葉にまわり、イチゴの実が甘くなるのだとか。せっかく畑に来たのですから、ほんの数分間、ついで仕事でやりました。全滅したかに見えたよつぼしも、数本の生存を確認しています。この子らを、近くに植え直すか、そのままで春を迎えるか。それは、ゆっくりと考えましょう。
隣の大根の畝では、大根のふた葉が芽吹いていました。去年の大根は虫害が酷かったので、虫除けの対策も講じなければ……。そう考えているうちに、さらにやる気が出るものです(笑)
外柵に目をやれば、鶴首かぼちゃがよき色をしてぶら下がっています。薄い茶色は、いつでも食べてよの合図なので、目についた実を三本だけを採りました。これは、僕のかぼちゃを楽しみにしている、知人へのお裾分けです。そうすることで畑の野菜が春になると、なんと、スイーツに化けるのです。この春は、ゴディバのチョコレートに化けました(笑) 残りは年末年始のお楽しみ。今年は猛暑と虫害で、収穫量は過去最低だったけれど、それでも立派に育ちました。やっぱり、かぼちゃは強いです(笑)
畑を始めてから三度目の秋になります。僕の周りの状況が、その間に大きく変わってしまったけれど、それでも土を耕しているのですから、自分で思っているよりも、僕は畑仕事が好きなのかもしれません。野菜を愛でて、英気を養っているのかもしれません。
今回から、畝間(通路)の幅を広げました。収穫量よりも動きやすくして、作業効率を優先します。マルチを張って、草刈りの手間を省いて、浮いた時間は作物の世話に回します。先週までジャングル化していた畑だけれど、このまま静かにフェードアウトなんてことになれば、友人とサヨリが寂しがるやもしれません。だからこの冬も、畑の記事が書けますように。秋ナスも、抜かずにワンチャン狙っています(笑)
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