週末は読書をしよう

小説の話
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 毎日毎日飽きもせず、ブログで何かしらの文章を書き続けている僕だけど、実はその……えっと……まぁ……読む行為が苦手である。とてもとても苦手なのだ。単行本を読み終えるまで何日もの時間を要する。小松左京先生の〝日本沈没〟は、一ヶ月くらいの時間を要した。それに加えて、一年前から読み始めたのに、未だに読み終えられない本もある。これもまた、若い頃から読む訓練を怠って生きてきた結果なのだろう。音読は大事だな。ってか、僕らの時代に音読って言葉なんてあったっけ? そんな僕が小説を書いているのだから、自分でも笑ってしまう。

 すべてが夢なのかもしれない。そう、何度も思ったけれど、僕が小説を書く世界線は、どうやら現実のようである。話せば長くなるのだが、400回以上も寝て起きてを繰り返しても、やはり小説のことを考えている。つまり「書くっきゃねぇ!」ということで、今日もサヨリは元気です(笑)

 長年のブロガー経験からアウトプットはできるけれど、圧倒的な読書不足は否めない。とはいえ、膨大な書籍に精通した読書家すべてが小説家になることはない。漫画好きのすべてが漫画家にならぬよう、映画好きのすべてが映画監督にならないのと同じである。ただ、インプット量と執筆の質とが正比例するのは確かである。読まないよりは、読んだ方がいいのに決まってる。

───普通の人は、どれくらいの速度で読むのだろう?

 僕には普通が理解できない、周りに読書家がいないから。僕の人生を振り返っても「読書は趣味」と豪語する、彼らの愛読書は少年ジャンプか少年マガジンなのだから。どんなにスケベであろうとも、官能小説やポルノ小説を読む者さえいなかった。深夜国道沿いで静かに佇む自動販売機……もっとストレートに僕らは生きていた(汗)

 だから、今更聞けないよ。「ねぇ。本一冊って、何時間くらいで読んでるの?」なんてこと。ちなみにだけれど相棒は、僕が原稿を送ると数時間後に感想が戻ってくる。早いのだ……その速度が余りにも。

 それ、無理してない? そっちの方が心配になって「大丈夫ですか? 寝てますか?」と問うたことがあった。「単行本くらいなら立ち読みで済ませています。本代の節約にもなりますよ。だから大丈夫です」とさらりと言う。ガンダムと遭遇したジオン兵。それと同じ脅威を僕は感じ、僕は思う……これが、ニュータイプの力なのか? と。

 数日前、相棒から小説の肥やしにと書籍が届いた───〝天狐のテンコと葵くん(2023年集英社ノベル大賞「準大賞」受賞作品)〟 どっぷりと昭和な僕に、相棒は令和の風を運んでくれる。つーことで、桃畑の疲労も抜けたところで、全254ページ。週末を使って、どれだけ読めるか試してみます(汗)

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