今日サヨを書き終えたので、次の執筆に入る前に、取りあえず充電します。新作は、まだ一行も書いていません(汗) プロットも、イメージも。頭の中にあるのだけれど、頭の中がスカスカで、何かを見れば思考がブレて、何かを読んでも思考がブレる。それは、当初からの課題でもありました。ブレないためには、それなりの知識というものが必要なのでしょう。
例えるのならトラックの荷台。荷物が整然とキッチリと収まっていれば、どこまで走っても荷崩れしません。ですが、隙間があればそうはいかない。僕の頭の中はそんな感じで、まだまだ外部からの影響を受けやすい。言い換えれば、伸びしろたっぷり雉虎さん。だから、本を読もうと思います。相棒からの書籍がどっさりあるのだから。そっちを優先して消化します。そうすれば、少しはマシになるでしょう(汗)
太宰、三島、夏目、芥川……そして、現代の作品の数々。それが去年、ドカッと僕の事務所に届きました。今だから言えることですけれど、段ボール箱にいっぱい入った夏休みの計算ドリル。それが届けられた気分でした……これ、読むの? まぁ、普通に腰が引けました(汗) それでも、愛情たっぷりの書籍なので、読まぬ選択肢などありません。年末から腰を入れてようやっと、三島シリーズを読み終えました。三島が夕食なら、夏目はおやつ。そんな感じで読みました。上っ面だけですけれど「そうですか、三島をお読みで……」そんな会話のひとつくらいならできそうです。
とはいえ、読み始めは難航を極めました。日本語なのに見たことない! 古代文字の解明でもしているような気分です。読めても意味が分からない。意味がさっぱり理解できなくて、次のページに進めない。本と辞書とをにらめっこ。割と……苦行。
〝良人〟をずっと、良人さんと読んでいて、読み返すとルビは確かにあったのですが、そんなの忘れて良人さん。そうこうしていると、良人さんがふたりになって……良人さんが影分身してるやん? こんなの読書好きには理解できないことですね(汗) また、やたらと出てくる〝酩酊〟の二文字。その意味を理解した時「どんだけこいつら、酒ばっか飲んでんの? てか、飲みっ放しやん!」マジでそう思いました。去年の僕の読解力なんて、その程度のものでした(汗)
三島シリーズを読み終えて、平成・令和の書籍を読むと……あら、不思議。シャアザクか?! ってくらい三倍の速度で読めます。読書は小説の糧になる。それは、漠然と理解しているつもりです。ですが、本棚に並んだ文豪たちが「掛かってきなさい!」と言わんばかりなのですから、こっそりと必殺仕事人のように背後から、三島を一冊ずつ消化してゆきました。暴れん坊将軍のように、バッサバッサとはできません。松平健にはなれません(汗)
三島シリーズを読み終えて、全体の三割を消化した辺りでしょうか。もたもたしていると、小説との並行作業になるのですから、早くて夏。ダメなら年内。読書のタイムスケジュールは不透明です。今は太宰シリーズの攻略中です。相変わらず太宰は、金が無いと言いながら酩酊しています(笑) 三島の壁を超えると、すんなり太宰が読めました。〝人間失格〟を読んでいた頃よりもスムーズです。にしても……太宰の合間でチラチラ読んでる夏目さん……こちらは、踏ん張る必要があるようです(汗)
で……何故、文豪作品がこんなにあるのか? 相棒には相棒の考えがあるのでしょう。その答えらしき考え方を、最近になって見つけました。聖戦士ダンバインの父、戦闘メカ ザブングルの父、伝説巨人イデオンの父。そして、機動戦士ガンダムの父。富野由悠季監督のお言葉です。
呉服屋の小僧として入った初心者には、まず最も高価な反物を触らせると聞いたことがあります。それを三年続けて、良い物を知れば、悪い物は自動的に分かるようになると。悪い物を見たり触っても、良い物の良さは絶対に分からない。これは真実ですから、この修行を自分に課すべきなのです。
相棒が選んだ書籍に悪いものはありません。分からなくてもいいから、理解出来なくてもいいから、よい文章を浴びてさえいれば、自ずと……そうなのだと思います。これから三年で終わればよいですけれど……(汗)
僕は同じミスを何度も犯すし、ともすれば暴走するし……気合だけはあるけれど、知識不足と還暦手前のスタートなので、何ごとも思うように覚えられず、なのに頭の中の消しゴムだけは高性能で、網膜に投影済みの記憶が、ざるのように抜けちゃって……もうね、僕が言うのもなんですけれど、ホントに相棒は大変なんです(汗)
ということで、二月は読書月間に割り当てることにしました。ブログの更新は週二ほどになると思います。急がば回れ、たぶんそれが最善手(笑) 二月のうちに太宰が終われば上出来です(笑)
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