今日もサヨリは元気です(笑)を読んでいただき、ありがとうございました。掲載の道中でいただいた、数々の温かいお言葉にも支えられて、ようやく完結することができました。読者の皆さまには、感謝の言葉しかありません。心よりお礼申し上げます。
2024年10月8日22時34分。現実の世界のサヨリは、虹の橋を渡りました。未だに実感が湧かないもので、歩きながら、読書しながら、小説なんぞを書きながら。ふとした瞬間。いるはずもない、サヨリの存在を感じることがあります。「サヨリちゃん? あっ、そっか……」ほんと、不思議な気分です。
先日も、スーパーのレジかごが重くて重くて、米を買った覚えもないのに。かごの中を覗いてみると、ドカンと猫砂が入っています。ともすれば、ちゅーるの新商品に足を止めてガン見していたり……我に返って、こりゃ失敬(汗) コントのような日常を過ごしていて、でもそれは、もうしばらく続くのでしょう。ほんとにダメなお父ちゃんだ(笑)
日本で猫ブームが始まって、今年で十八年になるそうです。SNSのタイムラインでは、毎日、訃報が流れています。毎日のようにではなくて、毎日です。十八年の年月を鑑みれば、それは当然の結果です。誰も自然の摂理には抗えません。時の流れを止めることも、巻き戻すこともできません。それを頭で理解していても、猫ちゃんの訃報が流れる度に、サヨリとの最後の散歩を想い出して、なんとも言えない気持ちになるのです。
サヨリが虹の橋を渡って間もなく、サヨリと同じキジトラの猫ちゃんが旅立ちました。サヨリと同世代の二十歳でした。飼い主さんは、僕の旧Twitter(X)アカウントで、初めて会話した人でもありました。今から九年ほど昔の話です。どちらのにゃんこも血気盛んで、サヨリとお揃いのマフラー姿で元気ハツラツだったのが、つい昨日のことのように思い出されます。天国でふたり仲良くお友だちになってくれたら、うれしいな(笑)
飼い主さんは、最後まで今日サヨを読んでくれていて、時折、温かいメッセージをいただきました。昨日の最終話では〝素敵なお話でした。ありがとうございました〟とのお言葉もいただきました。止まることなく、書いてよかったと思いました。
―――猫は飼い主を選んで姿を現す。飼い主に寄り添い、支え、癒やし……その短い生涯を終える。飼い主から、深き愛情を受けた猫は、毛皮を着替えて転生し、再び飼い主の前に現れるという……。
この一節から書き始めた今日サヨも、無事に完結することができました。サヨリはしっかり生きてくれたし、僕もしっかりお世話した。そこに悔いなどありません。サヨリが僕に残してくれた経験や心情を、これからの小説に生かしたい。ブログの中でいつまでも、サヨリが生きた証を残せるように(笑)
最後で恐縮ではございますが、陰で僕を支えてくれた相棒に、感謝の気持ちを伝えます。ありがとうございました。不甲斐ない僕だけれど、これからもよろしくね(笑)
雉虎細魚
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