この夏も、ひまわりが花を咲かせた。去年のこぼれ種から芽吹いたひまわり。ニョキッと畑のあちこちで、芽吹いた苗を集結させた。ひまわりの芽と雑草との区別。それは容易に判断できる。見栄えが全然違うのだ。
とはいえ、畑の雑草の勢力が強くて、ゴールデンウィークまではハラハラしていた。だって、そうでしょ? 雑草に成長速度が負ければ、すべてがオジャン。最悪だけは避けたくて、今日もサヨリは元気です(笑)
何はともあれ無事に育った。この夏も、ひまわりの花が畑を華やかにしてくれるだろう。邂逅のじいちゃんのひまわり畑まで派手じゃないけれど、これくらいで丁度いい。
そもそも、畑にひまわりを植えたのには理由があった。そのキッカケは友人だった。何やら友人が、ひまわりの花が好きそうなのだ。ひまわりだもの。別に畝を使うわけでもない。友人が楽しんでくれたら御の字だ。それは僕の勘違いだったけれど……。
そんなぶらり散歩気分で、ホムセンでひまわりの苗を買った。背丈は小さく沢山花を咲かせる品種だった。畑のキャリア、一ヶ月の僕は思う。これはきっと映えるだろうと。その時、僕はひまわりを舐めていた。勝手に育ちそうな気がしていた。だから畑の隅っこに、苗を植えて育てたけれど、花を咲かせたと思ったらすぐに枯れた。その原因は不明である……。
「来年があります」
そう言って友人は僕を励ました。ひまわりが、緑肥になることも後で知った。
その翌年。つまり去年。
ひまわりが大きく育った。イメージどおりの成功だった。今年のひまわりも、いい感じに育つだろう。曇天続きで映えないけれど、梅雨が明ければこっちのもんだ(笑) あれから三度目の夏が来る。
───今年のひまわりも、楽しんでくれるかな?
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