俳句

猫の雑学

読めば読むほど深い一句「何もかも知つてをるなり竈猫」

何もかも 知つてをるなり 竈猫 富安風生の代表的な作品。 これがねぇ、10代、20代、30代と年を重ねるごとに重みを感じる一句なのです。特に40~60代のお父さん世代にはおすすめ。 それぞれの年代、それぞれの立場、それぞれの心理状態で竈猫の受け取り方は変わります。でも、全ての男性陣の心にじ~んと沁みる事だけはうけ合いです。 富安風生が生きた時代。 食事は竈(かまど)で煮炊きしていました。料理を終えた竈の中にはホカホカの灰が残っていて、その灰の中で猫は暖を取っていました。灰にまみれたその姿から生まれた言葉が「竈猫」。 もともと富安風生が作った造語でしたが、高浜虚子に認められて「竈猫」は新季語とし...