ブログの広告、なんか違う？

　思い切って自分のブログから広告を外すと、束縛や拘束……呪縛のようなものから開放されたような……なんだかスッキリした気分になったのも、一年以上も昔の話。それまでご法度だった〝ちんこ〟を、俺の勇ましい戦士は……ひとり静かにたたずんでいる……なんて遠回しな表現など使わずに、ストレートに書ける幸せ。それは、己の持ち得る語彙の解放とも言えるでしょう。そんなに語彙など持ってないけど（汗）

　広告代理店から提供されたアフィリエイトバナーを選んで、自分のブログに貼り付ける。それには、厳しい審査があるんです。言い換えれば、広告掲載は企業に認められたブログだけに許された権利。だからこそ、言葉のチョイスにも、慎重にならざるを得ません。ちんこ……なんて書けません。そして、その権利を放棄する勇気たるや……想像を絶する決断が必要です。だから僕は、広告掲載に対して肯定派でもあるのです。儲かった方が全然いい（笑）

　つまり、小説という特殊な形態を扱おうとすれば、広告の掲載自体が不可能だということは、なんとなくご理解いただけることでしょう。幼少期から慣れ親しんだ〝ちんこ〟の文字が使えないだなんて……。それは、小説ブログで致命的な欠陥です。あれもこれも使えない。エロワードと思わしき語彙。それを封印して小説など書けません……。僕の場合、小説は後付でしたけれど……。

　小説を書き始めるずっと前から、僕のブログのファンの人が、ガラケー（ガラホ）からブログを読んでいました。それを知って、広告を外したのが実際のところです。だって、そうでしょ？　あんな小さな画面で僕の記事を読んでくれるのです。そりゃ普通に、儲かってもいない広告くらい外しますって。読んでくれてありがとう……その誠意だけでも伝えたかった。それだけです（汗）

　それと、もうひとつ。ついさっき、下品なワードを使いたいと豪語した僕ですが、自動配信される広告の質の低下も、広告を外すに至った一因でした。歯のやつとか、イボのやつとか、抜け毛のやつとか……。いい感じのイメージ画像なら、外すこともなかったかも？　今となればタラレバですが、誰しもが目を奪われるような美しいバナーなら、残す価値はあったでしょう。残念ながらブロガーに、表示される広告を選ぶ権利はありません。特定バナー表示の拒否は可能ですが、日々、生み出される広告の管理が大変なのです。それだけで大仕事（汗）

　売りたい商品を選んで、ロックオンして記事を書く。記事の内容に即した商品のバナーを貼るような、アフィリエイトであるのなら、それは正当な運営方法です。ですが、自動配信広告では、自分で広告が選べません。ガチャガチャと同じで、自分の記事にどんな広告が出るのかすらも分からない。それもストレスになりますね。儲かっていなければ、尚更です（汗）

　自動広告配信は、Cookieクッキーと呼ばれる、一時的にネット閲覧アプリに記憶された情報を元に、AIが広告を選択します。もしアナタが、よく調べる情報が空気清浄機であるのなら、空気清浄機に関連した広告が配信されます。ネット閲覧履歴を元に、出会いを求めていると判断されたら、マッチングアプリの広告が表示される確率が高くなるのも必然でしょう。その方が、より効果的に読者の興味を惹き、商品が購入される確率が上がるからです。

　そのような情報がCookieにない場合。読んでいる記事の内容を元に広告が掲載されます。愛猫サヨリの訃報を書いた記事に、自動配信される広告を貼れば、ペット若しくは葬儀関連の広告が表示されます。それ以外の表示があれば、ユーザーの性別や年齢を、AIが推測した広告が表示されるでしょう。全く的ハズレな広告も多々ありますが、自動配信広告は、そのようにできています。

　サヨリの訃報記事を読んだ後、ブログの広告、なんか違う。次に読んだブログで、ゲッと思うような広告が表示されたら……そのような仕組みで表示されたと、ご理解いただければ幸いです。