秋どりきゅうりが大きくなった。

畑の話
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 摘心すれば、きゅうりは枯れる。だから、きゅうり栽培はお盆まで……なんか、嫌だ。それを回避すべく、今年のきゅうりは一本仕立て。吊りおろし栽培でやってみた。生長点を切らないことで、収穫期間を長く伸ばすことができるらしい。

 とはいえ、主枝しゅし1本だけの勝負だから、一度に収穫できる実は少ない。それでも苗が2本もあれば、おすそ分けできるくらいの数は採れる。自分ちだけの自己消費であるのなら、きゅうりは毎日一本あればいい。ため池の河童じゃないんだもの。毎日何本も消費できるわけがない。だから、この調子で満足していた。

 ところが、ふたつの悲劇に襲われる。その、どちらの犯人も僕だけど(汗)

 きゅうりは、効率よく光合成をさせるために古い葉っぱをかいてゆく。僕はハサミで葉っぱを切っていたのだけれど、そこでひとつ目の悲劇に襲われた。茎をバッサリやったのだ。それも、不運なことに根元から(汗) 今思っても、しっかりと成長してくれた苗だった……残り1本、あとがない。

 ふたつ目の悲劇はあっけなかった。それは、意図せぬきゅうりの摘心だった。茎を降ろしている最中で、茎の先が生長点ごと折れてしまった。こうなっては、いつもどおりにやるっきゃない。子づるから孫づるを旺盛に伸ばして、実を付けたらちるだけ。今期は、プリンスメロンとスイカが不調なだけに、ウリ科の野菜は壊滅的だと思われた。

 そこに救世主が現れる。きゅうりには『秋どり品種』があるらしい。

 さっそくホムセンで種を買って、ポットに種をまいてみると、3日ほどで発芽した。1号地に1苗植えて、残りの苗は2号地に植え付けたのは、7月31日のことである。お盆で終わるであろうきゅうりが、首皮一枚で繋がった気分だ(笑)

 畑の救世主にちなんで、この子たちを『ケンシロウ』と名付けよう。この猛暑を無想転生の極意で挑んでほしい(笑) それでも、初体験はドキドキだ。心配の種が尽きることはない。

 だって、そうでしょ? きゅうりの天敵、ウリハムシから苗を守る術がない。あんどん仕立てという手段があるにはあるけど、この猛暑では使えない。苗をビニール袋で囲ったら、きゅうりが熱に負けてしまうから。必然的に身を切らせる策に出る。悪く言えば、放置プレイ。小さな葉っぱに小さなラオウ。果たしてケンシロウは勝てるのか? 僕から授ける奥義なんてどこにもないけど(汗) 

 あれから約1ヶ月……

 ケンシロウは、ウリハムシの食害に耐えていた。耐え続けて茎も葉も順調だ。最も長身のきゅうりの背丈が、僕の胸元まで伸びている。思ったよりも、早くきゅうりを実らせそうだ。

 そこで新たな問題が浮上する。ぜんぶの苗が成長すれば……この秋、きゅうりが採れすぎてしまう。思い切って、2本だけ残して間引いてしまうか? それとも、ぜんぶを育てるか? 1号地のきゅうりも、まだまだやる気があるようで、この1本だけでも2日に5本のペースなのだから……それを思うと、色んなことを考えてしまう(汗)

 その一方で、1号地のきゅうりとゴーヤが一触即発の様相を見せている。双方がつるを伸ばして絡み合うのは、これまた自然の摂理だけれど……とはいえ、『仲直りしないと出られない部屋』なんてのがあるのなら、そこで頭を冷やして和解の道を探ってほしい(笑)

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